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御朱印
京都の東山にある建仁寺でいただける御朱印は『拈華堂』の1種類でした。
『拈華堂』(ねんげどう)とは法堂(はっとう)のことです。
オリジナル御朱印帳
建仁寺で授与されているオリジナル御朱印帳はとてもキャッチーな図柄でカッコいい御朱印帳として大人気です。
建仁寺のオリジナル御朱印帳は3種類ほどありますが、人気の図柄のものは2種類となっています。
もう1種類は家紋の入ったシンプルなものだったと思います。
御朱印帳料(値段)は御朱印込みで1冊1400円です。
建仁寺のアイコン的な存在、
俵屋宗達の『風神雷神図屏風』の図柄と
方丈の襖絵『雲竜図』の図柄の2種類です。
表紙の材質は紙で、厚紙のケース付きです。サイズは18cm×12cmの一番スタンダードなサイズです。
紙質は少し生成りで良質な風合いです。
高野山金剛峰寺のオリジナル御朱印帳(両界曼荼羅図)とタイプがよく似ています。
(そのせいで御朱印を見返す時によく撮り間違えるってゆう・・・)
御朱印・御朱印帳は方丈の玄関にある拝観受付でいただけます。
京都最古の禅寺
東山
建仁寺
お寺の見どころ紹介
京都の真ん中、祇園の真ん中にある建仁寺はとっても広い境内と多くの塔頭(たっちゅうお寺の中にあるお寺や院)があることから、とても大きな権力を誇っていたのだとうかがえます。
京都観光の代表的なスポットでもあり、THE Cool Japan 的な要素がたくさんあり、比較的自由に写真撮影ができるので、
お寺好きの人からそうでない人、写真好きの人、外国人観光客など、様々な人が訪れます。
建仁寺の歴史
建仁寺は、鎌倉時代の建仁2年(1202年)に臨済宗の開祖栄西によって宋の禅宗のお寺をモデルにして建てられました。
建てられた年の年号が建仁だから建仁寺なのですね。仁和寺と同じですね、覚えやすい!
栄西は、2度目の渡宋の際(1191年)に師匠の法をマスターしたという証明を得て、宋より持ち帰った臨済宗の教えを日本に伝え広めた人です。
栄西は宋より帰り都に禅宗の寺院を開こうをしましたが、当時は空海の真言宗や最澄の天台宗が強い力を誇っていたので都に禅宗寺院を開くことはできず、九州博多に聖福寺というお寺を建てたのだそうです。
後に、この建仁寺を創建(1202年)しますが、創建当時は真言宗と天台宗、そして禅宗の三つの宗派が置かれたと伝えられています。
なにやら、権力の気配を感じますね。。。
創建から半世紀以上も経った正元元年(1259年)に宋からやってきた僧侶の蘭渓道隆が入山したのをきっかけに、建仁寺は純粋な禅の寺院となったのだそうです。
その後、室町時代に京都五山の第三位とされたそうです。
建仁寺は、応仁の乱による焼失のほか、たび重なる火災にあっており、創建当時の建物は残っていないのだとか。
国宝 風神雷神図屏風
建仁寺と言えば、この風神雷神図の屏風がとても有名ですね!
この風神雷神図屏風は方丈の拝観受付を入ってすぐのところに展示されています。
展示されているものはレプリカ(高精細デジタル複製)で、自由に写真撮影ができます。
ここはすごい人だかりになっていた印象です。
国宝風神雷神図屏風は二曲一双(2つで1セット)で全面に金箔が施されています。
落款や印章はありませんが、俵屋宗達の晩年の作で最高操作とされています。
この風神、雷神のデザインは三十三間堂の国宝風神雷神像をモチーフにしたと言われています。
この、俵屋宗達の風神雷神図ととっても似ているもので、尾形光琳の風神雷神図があります。
本当にそっくりなのですが、尾形光琳の風神雷神は画面に収まりきっているのに対して、
俵屋宗達の風神雷神は画面よりはみ出していて、尾形光琳のものよりダイナミックだとされています。
比較すると雷神の太鼓の部分と風神の腰ひものひらひら部分がわかりやすいですね。
建仁寺で見られるのはレプリカで、本物は京都国立博物館に寄託(あずけてある)されているそうです。
法堂の天井に描かれた双龍図
法堂(はっとう)とは仏の教えを広く説いて聞かせる場所です。
住職が説法をする場所で、お寺の中心的な役割をします。
ご本尊の釈迦如来座像と脇侍迦葉尊者・阿難尊者をお祀りしていて仏殿兼用の『拈華堂』です。
建仁寺の法堂は明和2年(1765年)に上棟された比較的新しい建物です。
法堂の外観は裳階(五重塔などに見るひさしが広がったもの)がついていて、どっしりと重厚感があります。
禅寺を感じさせる釣鐘型の格子窓もついていて、この建物を見ると日本独特ののセンスを感じます。
天井には平成14年(2002年)建仁寺創建800年を記念して『双龍図』が描かれました。小泉淳策画伯の筆です。
縦11.4m・横15.7mととっても大きく、なんと畳108枚分に相当するおおきさなのだそうです!
こちらの法堂も写真撮影ができますので、いろいろな角度から満足のいくまでこの大迫力の双龍をカメラに収めることができます。
この龍は5つの爪で球を握っていますね。
法堂の天井に描かれる龍の爪の数で、お寺とかかわりのあった背景がうかがえます。
5本の爪 天皇とのかかわりがあったことを示します。
4本の爪 貴族とのかかわりがあったことを示します。
3本の爪 将軍とのかかわりがあったことを示します。
雲龍図
方丈の拝観の見どころの一つに襖絵があります。
オリジナル御朱印帳のデザインにもなっている『雲龍図』をはじめ『花鳥図』『竹林七賢図』『琴棋書が図』『山水図』が見られます。。
この襖絵も全て、風神雷神図屏風と同じようにレプリカ(高精細デジタル複製)となっていて、自由に写真撮影ができます。
雲竜図は北と西の襖に向かい合って描かれていて、阿吽(あうん)となっています。
私の撮影した龍は吽龍ですかね。
この数ある襖絵は海北友松という安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師の筆によるものです。
こちらの襖絵も本物は京都国立博物館に寄託されているそうです。
〇△□乃庭・潮音庭
建仁寺の方丈の見どころ忘れてはならないのが、お庭です。
『〇△□乃庭』『潮音庭』が有名です。
〇△□乃庭とは、禅の教えの四大思想(地水火風)を、単純な3つの図形に表したものと言われています。
中央の丸い苔と木、そそから広がる波紋を〇を水とし、地を□、火を△であらわしているのだとか。
(どれが□でどれが△かよくわかりませんでした。さすがお庭に疎い私。。。)
潮音庭は本坊の中庭にあります。中央に三尊石があり、その東には座禅石が配されています。周りには紅葉が植えられていて夏の青紅葉がとても素晴らしかったです。
このあたりもすべて自由に写真撮影ができるので、おすすめです。
中庭を挟んで、お互いに写真を撮り合えば、「美しい緑の庭園をゆっくりと楽しむ私」的な写真が撮り放題です。インスタ映えしそうですよね!
その他、建仁寺は建築素人の私でもステキ!と思うような窓など、シャッターを切りたくなる場所がたくさんあってカメラ好きの方におすすめのお寺だなぁと思いました。
ちなみに、毎度おなじみですが、禅宗のお寺なので仏像好きが大満足するほどたくさんの仏像がみられるお寺ではありません。
建仁寺の境内はとっても広く、方丈の拝観料を払って見る場所以外にもたくさん見どころがあります。
さらに塔頭もたくさんありますので、建仁寺の所要時間はたっぷり2~3時間といったところだと思います。
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
■京阪電車
⇒「祇園四条駅」より 徒歩 7分
■阪急電車
⇒「河原町駅」より 徒歩10分
■JR京都駅より 市バス 206系統・100系統
⇒「東山安井」より 徒歩5分
⇒「南座前」より 徒歩7分
⇒「祇園」より 徒歩10分
⇒「清水道」より 徒歩10分
【駐車場】
建仁寺では駐車場があります。
普通車45台
料金 30分200円
建仁寺の拝観をすると1時間無料券がもらえます
コインパーキングのようなゲート式のタイプです。
駐車場に面した道は、土日と4月は「東行き一方通行」となります。
朝8時頃に行ったので駐車できましたが、午前中ですぐに満車となっておりました。
祇園花見小路を通って行きましたので、人通りが多い時間に通るのはかなり危険です。花見小路以外の裏通りも観光客がたくさんいて、一方通行も多いのでとっても危険でストレスも多いです。
公共交通機関でのアクセスがおすすめです。
■拝観時間
3月~10月 10:00~16:30(17:00閉門)
11月~2月 10:00~16:00(16:30閉門)
■拝観料
一般 500円
中高生 300円
12月28日~12月31日は拝観休止
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