平等院の鳳凰堂や御朱印や仏像の見どころ

もくじ
  1. 御朱印
  2. オリジナル御朱印帳
  3. 平等院の歴史
  4. 末法(まっぽう)とは
  5. 鳳凰堂
  6. 鳳凰堂内部拝観について
  7. 国宝 阿弥陀如来坐像
  8. 平等院ミュージアム 鳳翔館
  9. 浄土庭園など境内の見どころ
  10. アクセスについて
  11. 平成29年 秋の夜間特別拝観
*もくじをタップするとジャンプします。

御朱印

十円玉硬貨に描かれていることでもおなじみの京都宇治にある平等院でいただいた御朱印は『鳳凰堂』と『阿弥陀如来』の2種類でした。
御朱印がいただける場所は、表門から入って道なりに歩くと「朱印所」と看板が出ているのでわかりやすいです。
御朱印料(値段)は1つ300円です。

平等院ではこの他に境内にある塔頭でも御朱印がいただけます。

【メインの朱印所でいただける御朱印】
①『鳳凰堂』
②『阿弥陀如来』

【浄土院でいただける御朱印】
③『無量寿』 天女の様な朱印がステキ※不在の時もよくあるみたい

【不動堂でいただける御朱印】
④『不動明王』
⑤『源頼政の辞世の句』

平等院鳳凰堂の御朱印
平等院鳳凰堂の御朱印 阿弥陀如来

オリジナル御朱印帳

平等院鳳凰堂のオリジナル御朱印帳は大きくわけて3種類あります。さらに色展開などもありますのでご紹介します。

平等院のオリジナル御朱印帳の画像

 

①表紙右下に「平等院」のシンプルな御朱印帳
■色展開 緑色・赤色・藍色の3色
■値段  1000円
■サイズ 約18cm×12cm

②表紙に金色で鳳凰が大きくデザインされた御朱印帳
■色展開 黄土色・黒色の2色
■値段  1500円
■サイズ 約18cm×12cm

③金色の鳳凰堂が表表紙裏表紙に渡ってデザインされた御朱印帳(開いた状態に鳳凰堂が見える)
■色展開 黒色の1色
■値段  1500円
■サイズ 約18cm×12cm

②③は2016年に新しくデビューしたデザインです。

平等院の歴史

平等院は、京都の宇治にあり、今から960年ほど前平安時代後期に建てられた藤原氏ゆかりのお寺です。

歴代藤原氏のなかでも、ずば抜けて権力を誇った藤原道長の別荘であった宇治院が起源です。

道長の長子である頼道は『末法の始まる年』とされた1052年(永承7年)に、この別荘を平等院と名づけ、この地に西方極楽浄土を誕生させようとしました。
翌年に、『鳳凰堂』と呼ばれる極楽浄土の楼閣園池をイメージした阿弥陀堂が完成します。

平安時代を代表する仏師・定朝(じょうちょう)の最高傑作とされる阿弥陀如来坐像が安置されました。

その後藤原氏によって、法華堂、多宝塔、五大堂など多くのお堂が建てられましたが、室町時代の初め(1336年)の楠木正成による宇治放火に至るまでの兵火によって多くのお堂を焼失しました。

鳳凰堂、観音堂、梵鐘などは、現在も当時の姿のまま残っているのだそうです。

平等院は1994年世界遺産に登録されました。

平等院

末法(まっぽう)とは

お釈迦様の死を紀元前949年とし、
それから1千年の間を正法(しょうほう)といい、
さらにそれから1千年のあいだを像法(ぞうほう)といい、
像法の時代が終わった後の1万年のあいだを末法といいます。

末法とは、お釈迦様の死後にたくさんの時間が経ち、お釈迦様の教えが衰退してしまった救われないのではないかという不安な時代のことです。

お釈迦様のいなくなった時点から、遠ざかれば遠ざかる程仏教とは心細くなり、その心情から生れたのが末法思想という考え方です。

『末法の始まる年』とされた1052年(永承7年)を迎えようとする数年のあいだには、内裏(天皇の私的区域)の炎上が相次ぎ、みやこ中に放火が横行し、延暦寺や興福寺など僧兵の横暴、大きなお寺や神社の焼失、疫病の流行など、まさしく末法の世と思わせるようなことがおこっていました。

平等院 池に映る鳳凰堂

鳳凰堂

鳳凰堂は、中堂(ちゅうどう)、その両側にある翼廊(よくろう)、後ろに尾廊(びろう)の四棟で構成されています。

翼廊部分は、1階には人が入れる高さがありますが、2階は高さが80cmほどしかなく人が歩くことはできません。翼廊の2階部分はお堂を美しく見せるためのデザインとして存在するのです。

鳳凰堂は、阿弥陀如来をご本尊とする阿弥陀堂で、鳳凰堂と呼ばれるようになったのは江戸時代に入ってからのようです。

鳳凰堂の名は、お堂全体が羽を広げた尾の長い鳥(鳳凰)の形に似ていることに由来する説と、
中堂の屋根の上に飾られた「鳳凰」に由来するという2つの説があります。

鳳凰堂の中には、阿弥陀如来坐像が安置されています。
阿弥陀如来の安置されている空間は、壁や天井や柱に、極楽浄土の様子が極彩色で描かれています。
そして、壁には雲中供養菩薩(うんちゅうくようぼさつ)という雲に乗って楽器を奏でる菩薩たたくさん舞っています。
阿弥陀如来がいるとされる極楽浄土をお堂全体で表現しています。

こうした極楽浄土をこの世に再現するタイプの阿弥陀堂は、末法思想の広がりとともに平安時代に多く造られたお堂のタイプです。

平等院鳳凰堂 此岸から
平等院鳳凰堂 屋根の鳳凰

鳳凰堂内部拝観について

平等院の境内の拝観とは別に、鳳凰堂の内部に入って国宝の阿弥陀如来坐像を間近に拝観することができます。

鳳凰堂内部拝観にはチケットが必要です。
鳳凰堂内部拝観のチケット購入場所は鳳凰堂の向かって右側にある建物です。
(別途300円が必要)

午前9:30より拝観開始、以後20分毎に1回50名が拝観できます。
チケットは当日の先着順で事前の予約はできません。

行楽シーズンや連休、土日祝日などは大変混雑します。
午前中にチケットをゲットできたとして、16時の最終回だったりもします。
つまりチケットを購入してから3時間程時間をつぶすことになります。

鳳凰堂内部拝観券があれば、平等院への再入場が可能ですので、宇治についたらまず平等院へダッシュして鳳凰堂内部拝観をゲット!
その後待ち時間によって、境内やミュージアムを拝観したり、一旦平等院を出て宇治の町をぶらぶらするのがおすすめです。

【鳳凰堂内部拝観券まとめ】

  • 鳳凰堂の内部拝観は別途チケット(内部拝観券)が必要
  • 混雑時はチケットが早くに売り切れる
  • チケットを購入(志納金)してから数時間待つこともある
  • チケットは当日、平等院の境内で購入、事前予約不可
  • チケットがあれば平等院への再入場可能

 

平等院鳳凰堂内部拝観券

国宝 阿弥陀如来坐像

平安時代の大仏師・定朝が造ったもので唯一残る仏像です。
平安時代(1053年)の作で、寄木造り、像高277.2cmの丈六と呼ばれるサイズです。

阿弥陀如来とは、人の命が終わるときに勢至菩薩や観音菩薩や楽器を奏でる菩薩や天女と迎えに来て、極楽浄土へと導いてくださる仏様です。

平等院の阿弥陀如来坐像は、阿弥陀定印(あみだじょういん)という印を結んでいます。
阿弥陀如来の結ぶ印には様々な種類があり、それぞれに意味がありますが、鳳凰堂の阿弥陀如来は上品上生(じょうぼんじょうしょう)という印で、これは9段階ある阿弥陀如来の定印のうち、最上階の定印です。

人々を救う為に、深い瞑想に入っていることを表しています。

阿弥陀如来坐像のふくよかで優しい美しさも見どころですが、光背(こうはい・後ろの板)や天蓋、たなびく雲に乗って宙を舞っている雲中供養菩薩も見逃せません。

飛天光(ひてんこう)という形の光背は、透かし彫りが美しく、先端がお堂に突き刺さらないよう美しくカーブしている曲線はとても素晴らしいです。

法相崋(ほうそうげ)を華麗に透かし彫りした二重の天蓋は気の遠くなるような荘厳さを放っています。

真っ白い壁に掛けられた雲中供養菩薩は、たなびく雲に乗って様々な楽器を奏でています。尊い音楽が聞こえてくるようです。

全部で52軀ある雲中供養菩薩の半分26軀は鳳翔館ミュージアムに飾られていてじっくり近くで見られます。

平等院ミュージアム 鳳翔館

地下の展示室には、26軀の雲中供養菩薩や、昭和40年代まで実際に鳳凰堂の屋根に据えられていた国宝の初代鳳凰などが展示されています。
鳳凰堂の内部のかつての華やかな極彩色を再現した空間も見どころの一つです。壁画は、阿弥陀如来の来迎図が描かれています。
人が亡くならんとするとき、音楽とたくさんの菩薩と共に仏様がお迎えに来ます。先頭の菩薩が蓮の花弁を持っているのですが、この花弁に亡くなる人の魂をのせてあの世へ行くのだそうです。

ミュージアムと言えば、忘れちゃいけないのがミュージアムショップです。
平等院のミュージアムショップも例に洩れずあれもこれも欲しくなるグッズがたくさんあります。
平等院のアイコンである鳳凰がデザインされたグッズはとてもかわいいですし、鳳凰堂内部の極彩色の模様をあしらったグッズもどれも素敵でした。

平等院 鳳翔館
平等院鳳凰堂 鳳凰

浄土庭園など境内の見どころ

平等院のお庭は代表的な浄土庭園(浄土式庭園)となっています。

浄土庭園とは、極楽浄土の世界を再現したお庭で、金堂や阿弥陀堂をはじめとしたお堂の前に園池が広がっているものをいいます。
代表的な浄土庭園をもつお寺は、平等院の他に、毛越寺(もうつうじ・岩手県)、浄瑠璃寺(じょうるりじ・京都府)、称名寺(しょうみょうじ・鎌倉)、願成寺(がんじょうじ・福島県)などがあります。

鳳凰堂は東向きに建てられていて、池の前から拝むと西向きになり、西方極楽浄土がある方角を向いて拝むことになるように設計されています。
宇治川をはさんで、西を彼岸(あの世)東を此岸(この世)にみたてたのだとか。

平等院の境内には、いくつかのお堂がありますが、ほとんどのお堂は扉が閉じており拝観できません。

観音堂・・・拝観不可
養林庵書院・・・拝観不可
浄土院・・・お堂の外から拝観 御朱印有り
羅漢堂・・・拝観不可
最勝院・・・拝観不可 係りの方がいれば御朱印もらえる(らしい)
不動堂・・・拝観不可

平等院鳳凰堂 鳳凰と夕日
平等院 羅漢堂
平等院 浄土院
平等院 最勝院 菊

アクセスについて

【公共交通機関でのアクセス】

■「京都駅」からJR奈良線で17分(みやこ路快速)
⇒「宇治駅」下車、徒歩10分
■京阪電鉄宇治線
⇒「宇治駅」下車、徒歩10分

【駐車場】

平等院には駐車場がありません。
近隣の有料駐車場をご利用ください。
⇒宇治川周辺 有料駐車場MAP

 

平等院鳳凰堂 ねこ

平成29年 秋の夜間特別拝観

平等院では紅葉の見ごろの時期に、紅葉と共に鳳凰堂をライトアップする夜間特別拝観を開催中です。

夜間特別拝観 「瑞光照歓 〜錦秋のあかり〜」
夜間特別拝観 「瑞光照歓 〜錦秋のあかり〜」一般公開のお知らせ
■期間 平成29年11月18日(土)〜12月3日(日)の金土日祝日
■拝観時間 受付18時00分〜20時00分 (20時30分閉門)
※日中の通常拝観は17時30分に終了します。昼夜通しての拝観はできません。
■拝観料 大人 600円、中高生 400円、小学生 300円
※障がい者手帳をお持ちの方は、本人および介添人1名半額
※団体料金の設定はありません。
■公開場所 庭園およびミュージアム鳳翔館
(鳳凰堂内部拝観はできません)
■集印所 あらかじめ墨書されたものをご用意しております。
(1日限定100枚、お一人様1枚限り)

 

朝日山 平等院
京都府宇治市宇治蓮華116
庭園開門時間
8:30~17:30
■ミュージアム開館時間
9:00~17:00
■庭園+ミュージアム拝観料
大人 600円
【鳳凰堂内部拝観】
■受付時間
9:10~4:45
■拝観料
300円

【今回の旅のルート】

『浄瑠璃寺』『岩船寺』『蟹満寺』『平等院鳳凰堂』と廻りました。(マイカーで廻っています)

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2017年11月12日 by gogogosyuinnagither

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