*もくじをタップするとジャンプします。
御朱印
天龍寺の総門より入った参道の北側に塔頭(たっちゅうお寺の中にあるお寺・院)が4つ並んでいます。
天龍寺の塔頭について何の知識もなく訪れたので、
なんとなく入ってもよさそうな雰囲気の出ていた『弘源寺』と『慈済院』で御朱印をいただきました。
御朱印はどちらも書置きでした。
御朱印料(値段)は300円です。
弘源寺の御朱印は書置きですが、その場で参拝日時を墨書きして下します。
右上のお寺の名が刻印された朱印が毘沙門天が左手に持っている宝塔のデザインになっていて素敵です。
慈済院の御朱印は墨書き部分もすべてスタンプか印刷によるものです。参拝日時もセルフで書き込むタイプです。
私が訪れた時はお堂は無人で、御朱印はお堂の前に箱に入って置いてあり、『ご自由にどうぞ』の状態でした。
御朱印料の300円は賽銭箱に入れます。
大本山天龍寺塔頭
弘源寺
【弘源寺の見どころ紹介】
弘源寺の歴史
弘源寺は天龍寺の境内にあるお寺で、天龍寺を開いた夢窓国師の孫弟子にあたる玉岫禅師(ぎょくしゅうぜんじ)を開山に迎え永享元年(1429年)に創建されたお寺です。
嵐山を借景とした枯山水庭園があり、春の桜や秋の紅葉の時期には特に美しい景色が見られます。
毘沙門堂
天龍寺七福神めぐりの毘沙門天像が祀られています。
この毘沙門天は秘仏で毎年春と秋に特別公開されています。
2016年秋の特別公開 10月1日(土)~12月4日(日)
2017年春の特別公開 3月18日(土) 〜 5月16日(火)2017年秋の特別公開 10月7日(土) 〜 12月10日(日)
拝観時間:午前 9:00〜 午後 5:00
拝観料:大人500円 小人300円
宝厳院割引共通券:900円
仏の道と北方を守る神の毘沙門天ですが、この弘源寺の毘沙門天のお姿はとても魅力的です。
足元に赤と青の餓鬼を踏み、左手に宝塔を持ち、鎧を身に着けた力強いお姿をしています。
魅力的なのはそのポーズです。腰をひねったとても躍動的なポーズをしています。衣の裾がブワッと跳ね上がってその躍動感を際立たせています。
このお像はインドの仏師が彫り、中国へ伝わりそしてこの京都の地へと伝えられ三国伝来の毘沙門天像と言われています。
お堂の天井には日本画家初代藤原孚石筆による四季草花48面の絵画が描かれています。
お堂の正面に掲げられている扁額(プレート)『多聞天』は弘法大師空海の直筆と伝えられています。
お抹茶とお茶菓子
弘源寺では嬉しいことにお抹茶とお茶菓子が楽しめます。
拝観受付の際にお願いすると本堂の一角でお抹茶がいただけます。
料金は500円です。
とても広い天龍寺の境内を散策し疲れたところで、最後に総門へ戻る道の途中にこの弘源寺はあります。
趣のある枯山水を眺めながらお茶を楽しむこの時間は最高です。
お菓子は老松さんの落雁でした。
他のお寺でもたまにこういったお茶を楽しめる場が設けてあります。見つけるとついつい座ってお茶をいただいてしまいます。
これもお寺を巡る楽しみの一つですね。
大本山天龍寺塔頭
慈済院
【お慈済院の見どころ紹介】
天龍寺七福神めぐりの3番目、弁財天(水摺大弁財天)を祀る塔です。
天龍寺の総門から進んで行くと右手に『来福門』という、とても趣のあるかわいらしい門があります。
この門をくぐると慈済院です。
天龍寺の総門から続く道にはたくさんの人がいるのに、この来福門をくぐるとほとんど人はいなくて、とっても静かでした。
拝観していいのかな・・・?という気持ちになりましたが、お堂の前には御朱印も置いてありますし、拝観させていただきました。
水摺大弁財天
敷地内の弁天堂にに祀られている弁財天は開運出世にご利益があるそうです。
なんでも、天龍寺を開いた夢窓国師が一刀参禮(いっとうさんらい)して彫ったと伝わるお像です。
一刀参禮とは、一刀を彫るごとに3度礼拝をすることを繰り返して彫ります。
・・・すごく時間がかかりそう。彫刻への集中力は続くのでしょうか・・・。
仏像にまつわる物語を調べているとこういった方法で彫られた仏様にたまに出会います。
想像もつかない信仰です。
天龍寺の塔頭は総門から続く道にあってわかりやすいので、天龍寺を訪れた際には是非こちらも行ってみてください。
今回は2つの塔頭しかご紹介できませんでしたが、この他にもいくつか塔頭があります。
また天龍寺を訪れる機会があれば今回行けなかった塔頭に行ってみたい思います。
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
■京福電鉄嵐山線
⇒「嵐山」駅を下車
■市バス 11、28、93番
⇒「嵐山天龍寺前」下車
■京都バス 61、72、83番
⇒「京福嵐山駅前」下車
目の前に天龍寺があります。
【駐車場】
駐車場があります。
収容台数 100台
駐車料金 1回1000円
※予約はできません
天龍寺総門よりまっすぐ西へと進んだ北側にあります。
天龍寺へは公共交通機関、自家用車ともアクセスしやすいです。
■拝観時間
9:00~17:00
参拝時間 8:30~17:30(17時30分に閉門)