天龍寺の御朱印とお庭の見どころ

もくじ
  1. 御朱印
  2. お寺の見どころ紹介
  3. 天龍寺の歴史
  4. 法堂
  5. 大方丈
  6. 曹源池庭
  7. 園精進料理『篩月』
  8. 天龍寺七福神めぐり
  9. 珍しい七福神
  10. 宝厳院
  11. アクセスについて
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御朱印

京都の嵐山を代表するお寺、天龍寺でいただける御朱印は「覚王賓殿」の1種類です。
御朱印料(値段)は200円です。
墨書きの文字もすべてハンコ式のタイプ。

天龍寺ではこの他にいくつかの塔頭(たっちゅうお寺の中にあるお寺・院)でも御朱印をいただくことができます。
私は「慈済院」と「弘源寺」でいただいたので、3種類になりました。

天龍寺の御朱印「覚王賓殿」

 

世界遺産
臨済宗天龍寺派
大本山
天龍寺

神仏霊場巡礼の道 京都八番

 

【お寺の見どころ紹介】

天龍寺のある京都の嵯峨には、桂川にかかる渡月橋が有名です。
渡月橋は700年前の鎌倉時代に「渡月橋」と名づけられました。
亀山上皇が、橋の上空を移動していく月を眺めて「陰りのない満月の渡る姿に似ている」と感想を述べたことからその名がついたそうです。

天龍寺は、臨済宗という禅宗のお寺で、京都五山の第一位の寺格を誇る大寺院です。
この臨済宗のお寺というのはお庭がとても素晴らしいです。ですが、仏像好きとしては残念なことにあまりたくさんの種類の仏像には出会えないお寺でもあります。
仏像に会いたければ空海ゆかりのお寺を訪ねるのがよいですね。

 

天龍寺 総門

 

天龍寺の歴史

天龍寺は670年の歴史の由緒ある寺院です。
後醍醐天皇の菩提を弔うため足利尊氏が夢窓国師を開山として1339年創建しました。
創建当時は渡月橋や嵐山までを境内とし、その広さは30万坪と言われています。

1994年に京都古都の文化財として世界遺産に指定されました。

天龍寺 大方丈玄関

 

法堂(はっとう)

土曜日・日曜日・祝日と毎年春と秋に特別公開されています。
平成29年は春と秋に加え、夏も特別公開がされます。
春の特別公開 期間:平成29年3月4日(土) ~ 5月21日(日)
夏の特別公開 期間:平成29年8月11日(金) ~ 8月20日(日)
秋の特別公開 期間:平成29年9月2日(土) ~ 12月3日(日)と嵐山花灯路期間
拝観料は一人500円です。

法堂とは仏の教えを広く説いて聞かせる場所です。
住職が説法をする場所で、お寺の中心的な役割をします。
天龍寺の法堂は天井いっぱいに描かれた龍の図でとても有名です。その大きさは直径9m。
法堂のどこから見ても目が合う「八方睨み」といい、お堂全体を見張っています。
お堂の中心には朱色の祭壇があり、釈迦三尊を祀っています。釈迦三尊の左側には、この天龍寺を立てた足利尊氏の像が祀られています。
そして、その隣には夢窓疎石(夢窓国師)の像が祀られいます。
夢窓礎石は天龍寺の初代住職で、足利尊氏に後醍醐天皇を弔う為に天龍寺を建てるように言った人物です。

天龍寺 回廊

 

大方丈

大方丈は天龍寺の中で一番大きな建物です。もとご住職の住まいだった場所です。
天龍寺のご本尊釈迦如来が安置されています。
そして、襖絵にはとってもダイナミックな龍が描かれています。
方丈内は写真撮影がOKなので、思う存分写真を撮れます。

この大方丈からは、夢窓礎石が作ったと伝わる「曹源池庭園」という素晴らしいお庭を楽しめます。
方丈内は自由に散策できるので、この曹源池庭園を眺め、のんびりしている人がたくさんいました。
お釈迦様のお像は残念ながらはあまりはっきりとは見られませんでした。

天龍寺 龍の襖絵

曹源池庭園

天龍寺の見どころのハイライトがこの「曹源池庭園」です。
このお庭は夢窓礎石が作ったと伝わります。
夢窓礎石は修行をとても大切にした人で、このお庭は修行僧の為に作ったのだそうです。
中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で、嵐山や亀山を借景に取り込んだ美しい庭園です。
最初の史跡・特別名勝に指定されたお庭です。

天龍寺 曹源池庭園

 

天龍寺直営
精進料理『篩月』

天龍寺の庭園内にあり、旬の味わいを生かした繊細な精進料理がいただけます。平成12年開山夢窓国師650年遠諱記念事業として夢窓国師が選んだ「天龍寺十境」の一つ「龍門亭」を再現した建物の中でお食事ができます。
精進料理は、鎌倉時代に禅宗の広がりとともに発展しました。命をいただく事への感謝、「食べる修行」です。

天龍寺 青紅葉庭園
天龍寺 拝観受付前の石庭

 

天龍寺七福神めぐり

天龍寺の塔頭には七福神が祀られていて、毎年2月3日の節分の日に「天龍寺七福神めぐり」が行われます。
この7つの塔頭すべてで御朱印をいただくことができます。
2月3日節分の日以外は書置きの場合もあります。
この、天龍寺の七福神ですが、一般的な七福神とは少し違って珍しいメンバーが七福神の中におられます。
塔頭と七福神をご紹介します。

三秀院 『大黒天』

天龍寺の総門より入った参道の北側にあり、夢窓礎石の弟子が開いたと伝わる院です。
こちらの大黒天は「東向大黒」と呼ばれ、京都御所のある東の方を向いて安置されています。
足元に米俵、右手に鬱での小槌を持ち、袋を背負ったおなじみの姿で七福神としてとても人気の神様です。

弘源寺 『毘沙門天』

三秀院の西隣りにあります。毘沙門天が祀られています。この毘沙門天は秘仏で毎年春と秋に特別公開されています。
仏の道と北方を守る神の毘沙門天ですが、この弘源寺の毘沙門天のお姿はとても魅力的です。
足元に赤と青の餓鬼を踏み、左手に宝塔を持ち、鎧を身に着けた力強いお姿をしています。
魅力的なのはそのポーズです。腰をひねったとても躍動的なポーズをしています。衣の裾がブワッと跳ね上がってその躍動感を際立たせています。
このお像はインドの仏師が彫り、中国へ伝わりそしてこの京都の地へと伝えられたをいいます。

慈済院 『弁財天』

弘源寺のさらに西のお隣にあります。こちらの境内の一角に「水摺大弁財天」を祀る弁天堂があります。

松厳寺 『福禄寿』

慈済院のさらに西のお隣にあり、天龍寺の総門より入った参道の北側に並んだ塔頭の一番奥が松厳寺です。
一刀彫の福禄寿は開基・四辻善成の念持仏だったと伝わります。

永明院 『恵比寿』

夢窓国師三世の法孫である太岳周祟禅師が開創された寺院です。ご本尊は十一面観音菩薩で、そのほかに千手観音菩薩像や聖観音菩薩像を安置しています。境内の一角に西ノ宮戎神社より恵比寿様をお迎えした恵比寿堂のお社があります。

珍しい七福神

寿寧院 『不動明王』(国宝)

天龍寺境内の勅使門の南東にあります。ご本尊は薬師如来像です。
七福神のメンバーになっているのは「赤不動明王」で見守不動いうなで親しまれています。
こちらも、不動明王が七福神のメンバーとはとっても珍しいですね。

妙智院 『宝徳稲荷』

天龍寺境内の勅使門の南東、寿寧院の東隣にあります。 ご本尊は釈迦牟尼仏(薬師如来像?)です。
この院の一画に「宝徳稲荷」といってお稲荷さんが祀られています。伏見稲荷大社より神様をお迎えしたを伝わります。
七福神の中にお稲荷さんがいらっしゃるとはとっても珍しいですね。

塔頭 宝厳院

宝厳院は天龍寺の塔頭で室町時代中期に夢窓礎石の孫弟子が開いたお寺です。
このお寺は様々な種類の緑がありとても趣のあるお庭が有名です。
300本もの紅葉があり、紅葉の時期も美しい景色ですが、こちらの紅葉は初夏に見る青紅葉が特に美しいと言われています。
この美しい緑を見て大いなる自然を感じ、心やされる事が、仏の説法をきいたときの心の落ち着きを同じ事だという「無言の説法」と言われています。
お庭は通常は非公開。
毎年春と秋に特別拝観を行っています。
春季:3月中旬~6月末頃
秋季:10月初旬~12月初旬
夜間ライトアップ:11月中旬~12月初旬 紅葉の時期

 

アクセスについて

【公共交通機関でのアクセス】
■京福電鉄嵐山線
⇒「嵐山」駅を下車
■市バス 11、28、93番
⇒「嵐山天龍寺前」下車
■京都バス 61、72、83番
⇒「京福嵐山駅前」下車
目の前に天龍寺があります。

【駐車場】
駐車場があります。
収容台数 100台
駐車料金 1回1000円
※予約はできません

天龍寺総門よりまっすぐ西へと進んだ北側にあります。
天龍寺へは公共交通機関、自家用車ともアクセスしやすいです。

 

渡月橋から天龍寺へ向かう参道は、道の両脇にずらりとお土産屋さんや飲食店が軒を連ねていて、外国人の観光客や修学旅行生でとてもにぎわっています。
これぞ京都観光!といった負に気を味わえますし、お土産や食事は選択肢がありすぎて迷ってしまう程です。
お土産散策の時間を含めないとしても、天龍寺の境内は広く見どころもたくさんありますので、所要時間は2時間程たっぷりとみておくと良いと思います。

 

大本山 天龍寺
京都市右京区 嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
■参拝時間 
8:30~17:30
(17時30分に閉門)
※10月21日から3月20日までは17時に閉門
庭園(曹源池・百花苑)
高校生以上:500円
小・中学生:300円
諸堂(大方丈・書院・多宝殿)
庭園参拝料に300円追加
【法堂「雲龍図」特別公開】
■公開日
土曜日・日曜日・祝日と毎年春と秋に特別公開
■公開時間
9:00~17:00
(10月21日~3月20日は16時 閉門)
■拝観料
一人500円

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2017年7月11日 by gogogosyuinnagither

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