*もくじをタップするとジャンプします。
御朱印
京都の嵯峨野にある嵯峨御所の名で親しまれている大覚寺でいただいた御朱印は『五大明王』と『愛染明王』の2種類でした。
愛染明王はピンクの色紙に書置きされているものになります。
①『五大明王』 真言宗十八本山 第五番札所
②御詠歌 真言宗十八本山 第五番札所
③『五大明王』 近畿三十六不動尊霊場 第十三番
④御詠歌 近畿三十六不動尊霊場 第十三番
⑤『愛染明王』(ピンクの色紙 平成28年5月上旬より限定500枚)
⑥『不動明王』 (グリーンの色紙 平成28年2月より限定300枚)
⑦『心経殿』
⑧『心経宝塔』
御朱印の6種類と2種類の御詠歌があるようです。
御朱印料(値段)はそれぞれ300円です。
いただける場所は五大堂の脇にある授与品がたくさん並んでいる場所です。
大覚寺では、中秋の名月や紅葉ライトアップの夜間拝観などの際に、書置きタイプの限定御朱印を授与しているようです。
書置き限定御朱印の奉納料(値段)は500円です。
大覚寺オリジナル御朱印帳
大覚寺ではとってもかわいい素敵なデザインのオリジナル御朱印帳が販売(授与)されています。
種類は全部で4種類です。(2017年7月8日現在)サイズは18cm×18cmの一般的なサイズ(大きいタイプ)でページ数も一般的なタイプです。
嬉しいことに透明のビニールカバー付きです。
御奉納料(値段)は御朱印料込で1冊1800円です。
◆大沢池の龍頭舟のご朱印帳
画像に左の御朱印帳です。大沢池に浮かぶ龍頭舟をモチーフにした図柄です。竜頭の刺繍がとても細かく細部まで美しく、立体的でとっても魅力的なデザインです。
◆大覚寺牡丹図のご朱印帳
画像の右側の御朱印帳です。 大覚寺宸殿の「牡丹の間」の襖絵です。布地にプリントされているので、金色の発色が上品で高級感があります。
◆大覚寺野兎図のご朱印帳
寝殿の腰障子に描かれた野兎図(重要文化財)をモチーフにしたとってもかわいい図柄の御朱印帳です。2016年7月より新登場したデザインです。
◆大覚寺野兎図のご朱印帳(木目調)
寝殿の腰障子に描かれた野兎図(重要文化財)をモチーフにしたとってもかわいい図柄の御朱印帳です。木目調なっていてとっても素敵なデザインです。2016年7月より新登場したデザインです。
大覚寺では御朱印帳やその他の授与品を『大覚寺公式HP』にて通販しています。新しく発売された野兎図の御朱印帳のデザインもHPで確認できます。とってもかわいいです。
その他にも「刀剣乱舞-ONLINE-」膝丸御朱印帳があるようです。現在は再販に向けて再生産中とのことです。
刀剣乱舞に関しては知識がないのですが、大覚寺の五大堂ぶろぐにその情報も出ています。
【お寺の見どころ紹介】
大覚寺は五大堂や大沢の池、神殿の襖絵など見どころがたくさんありますが、仏像がたくさん拝観できるお寺ではありません。仏像好きな方は是非、霊宝館の特別名宝展の開催時期にいかれることをお勧めします。霊宝館の特別名宝展は毎年春と秋に開催されているようです。
平成29年の春季公開は3月17日(金)~4月17日(月)
平成29年の秋季公開は11月10日(金)~12月3日(日)予定です。
大覚寺の歴史
平安時代初期に嵯峨天皇が離宮として建立されたのが大覚寺の前身、離宮嵯峨院です。嵯峨天皇が厚く信頼していた空海が、離宮内に五大明王を安置する堂を建て、修法(密教で、壇を設けて行う加持祈禱(かじきとう)の法。)を行ったのが起源とされます。嵯峨天皇が崩御してから30数年後の貞観18年(876年)、皇女の正子内親王(淳和天皇皇后)が恒寂親王を開山として離宮を寺に改め大覚寺としました。
勅封心経殿
御影堂の奥にあり、御影堂のご本尊を安置する場所が窓になっていてこの勅封心経殿が見えるようになっています。ご本尊のような大切なものという意味だと思います。
勅封心経殿には、嵯峨天皇が書れた般若心経が勅封として大切に納められています。この般若心経は60年に1度だけ開封されます。その60年に1度の開封が平成30年(2017年)に当たります。『平成30年「勅封般若心経戊戌開封法会」予定』としていくつかの催しが予定されているようです。
五大堂(本堂)
五大堂は大覚寺の本堂にあたるお堂です。大沢の池が一望できるとっても広い吹き抜けの広縁があります。そこには、数種類の大覚寺オリジナルのおみくじがあります。
五大堂は江戸時代中期に創建されたもので、堂内には不動明王を中心とする五大明王が安置されています。
1躯ずつお厨子に入っていて、下からスポットライトに照らされていて見やすいです。この五大明王は古い時代のものではなく、昭和50年に人間国宝の松久朋琳宝琳仏師が彫ったものです。空海にゆかりのある平安時代の五大明王は霊宝館に安置されています。
五大堂の堂内では、写経ができます。予約なしでもその場で写経を申し込めます。
ここで授与品として販売されている写経セットがとても魅力的です。魅力的な写経セットは2種類あるのですが、
1つは、紺色の紙に金色の墨で書くタイプ。紙と筆ペンがセットになっているのですが、その筆ペンのインクが金色です。この筆ペンだけでも欲しいです!このセット、けっこう高級品だったので購入は諦めました。
2つめは、愛染明王写経セットです。ピンク色の紙に愛染明王がプリントされています。セットになっている筆ペンの柄がとても素敵です。写経するお経は般若心経です。こちらのセットは3000円です。
霊宝館
霊宝館の特別名宝展は毎年春と秋に開催されているようです。
平成29年の春季公開は3月17日(金)~4月17日(月)
平成29年の秋季公開は11月10日(金)~12月3日(日)予定です。
過去の特別名宝展のスケジュールを探してみますと、夏に開催されているときもありますので、お寺に行く際には開催期間を必ずチェックしてください。
霊宝館には、空海にゆかりのある平安時代の厨子入り五大明王(小さめサイズ)の他、室町時代に作られたとされる五大明王(大きいサイズ)があり、愛染明王や人気の銘刀「膝丸」など様々な寺宝が公開されています。
五大明王とは・・・
不動明王えお中心とする5躯の明王のことです。密教系のお寺でしか出会うことはできません。
左から「大威徳明王」「軍荼利明王」「不動明王」「降三世明王」「金剛夜叉明王」と並んでいます。不動明王以外の4躯はそれぞれ眼や顔、手や足の数が多く、そのデザインやバランスは大変魅力的です。
◆大威徳明王だいいとくみょうおう
西方をつかさどる神で、あらゆる障害をもろともせず進むことのできる水牛に乗っていいます。六面六臂六足(6つの顔6本の腕6本の脚)のお姿です。サンスクリット語で死の神として閻魔を倒すものの意味があります。
◆軍荼利明王ぐんだりみょうおう
南方をつかさどる神で、三目一面八臂(3つの目1つの顔8本の腕)のお姿で踏割蓮華(片足ずつ蓮華の上)に載っています。このお方のアクセサリーはとってもおしゃれで、ブレスレットは蛇、スカートは寅皮です。
◆降三世明王こうざんぜみょうおう
東方をつかさどる神で、三面八臂(3つの顔8本の腕)のお姿で胸の前で降三世印を結んでいます。(すごくかっこいい定印!)左足でシヴァ神を踏み、右足で烏摩妃(うまひ)を踏んでいます。いかにも強そうで怖そうなお姿です。
◆金剛夜叉明王こんごうやしゃみょうおう
北法とつかさどる神で、三面六臂(3つの顔6本の腕)で正面のお顔は目が5つです。もはやどのようにこの世が見えているのかわからないくらい目があります。
と、細かく特徴を書きましたが、簡単に言うととにかくカッコいい!のです。
宸殿
江戸時代に後水尾天皇より下賜された建物です。大覚寺オリジナル御朱印帳のウサギさんの襖絵をはじめ狩野山楽の障壁画や襖絵を見られます。
廊下・広縁はすべてうぐいす張りとなっていますので、歩く際にその音を楽しまれるとよいでしょう。
勅使門
紫宸殿の正面、石舞台をはさんで豪華な唐破風(からはふ)のついた立派な門があります。勅使門とは天皇・天皇の遣いの人が来た時にしか開くことのない門です。なので菊の御紋が大きくついているのですね。
この勅使門は「おなごりの門」とよばれています。そう呼ばれる事となった切ないエピソードは今回は省略いたします。(長いので。。。)
大覚寺ショップ
式台玄関から入ってすぐにある大覚寺の土産物コーナーです。このお土産物コーナーがとても充実していて、かわいいグッズがたくさん売っています。さながら博物館のミュージアムショップです。大覚寺の襖絵に登場する様々な動物がモチーフとなっているクリアファイルや筆ペンなど日常生活で使ってもとてもかわいいデザインがたくさんありました。
こちらのコーナーは最後に戻ってくることになりますので、初めにはしゃいで購入せず、実際の襖絵なを見てから気に入ったものを吟味するとよいと思います。
アクセスについて
大覚寺は最寄りの駅から少し距離があります。
大覚寺は駐車場があり、自家用車で行くと便利ですが、時間帯によっては満車になります。
【公共交通機関でのアクセス】
■JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分
■阪急「嵐山駅」から徒歩で約35分
■京福「嵐電嵯峨駅」から徒歩で約25分
【駐車場】
駐車場があります。
収容台数 30台
駐車料金 2時間500円
■霊場
真言宗十八本山 第五番札所
近畿三十六不動尊霊場 第十三番
神仏霊場巡拝の道 京都九番札所
■拝観時間
9:00~17:00
(受付は午後4時30分まで)
■拝観料
大人:500円
小中高:300円