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御朱印
大阪にある四天王寺でいただいた御朱印はこちらです。
四天王寺では全部で18種類の御朱印がいただけます。
御朱印料(値段)は1つ300円です。
御朱印をいただける場所は境内の西側にある納経所です。
納経所の中はエアコンがきいていてとっても涼しかったです。
御朱印を書く方は2名おられ、窓口に「本日の担当は〇〇です」と名前が掲示されていました。
全18種類の御朱印を『全部ください!!』と言えなかった私は、
『代表的なものをお願いします。』と言って1種いただきました。
私は、単に御朱印を集め歩いているわけではなく、仏像を拝観することが目的で
特に霊場で廻っているわけでもないので、
『全部ください!』はなんだか気が引けて言えませんでした。
お堂や仏像がたくさんあり、そのお堂ごとの御朱印をいただく場合は『全部ください!』と言ってしまうのですが。。。
四天王寺の御朱印、全18種類欲しいという方は、係の方にうかがってみてください。
きっと全部もらえると思います。(そんな優しい雰囲気を感じただけです。)
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御朱印一覧
四天王寺でいただける御朱印は以下のとおりです。
境内の西にある納経所にてすべていただけます。
各お堂では御朱印は授与されていません。
ご丁寧に納経所の前には立て看板、そして紙ベースでも御朱印一覧をいただけます。
- 『大悲殿』 大日本佛法最初
- 『大悲殿』 新西国三十三観音霊場 第一番
- 『亀井不動』 近畿三十六不動尊霊場 第一番
- 『大悲殿』 河内飛鳥古寺霊場 第一番
- 『太子髻四天王』 聖徳太子御遺跡めぐり 第一番
- 『大悲殿』 神仏百五十霊場 大阪二番
- 『普賢菩薩』 おおさか十三佛霊場 第四番
- 『圓光太子』 法然上人二十五霊場 第六番
- 『薬師如来』 西国薬師四十九霊場 第十六番
- 『布袋尊』 大阪七福神霊場
- 『布袋尊』 西国・新西国七福神
- 『聖徳太子』 なにわ七幸めぐり
- 『大悲殿』 摂津八十八ヶ所霊場 第二十五番
- 『大悲殿』 摂津三十三観音霊場 第三十三番
- 『西山国師』 西山国師十六霊場 客番
- 『大悲殿』 四国八十八ヶ所霊場 番外
- 『大悲殿』 西国三十三観音霊場 番外
- 『役優婆塞』 役行者めぐり 役行者
- 『三面大黒』
御朱印の他、6種類の御詠歌もあります。
- 大日本佛法最初
- 新西国三十三観音霊場 第一番
- 近畿三十六不動尊霊場 第一番
- 法然上人二十五霊場 第六番
- 西国薬師四十九霊場 第十六番
- 摂津三十三観音霊場 第三十三番
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四天王寺の歴史
四天王寺は飛鳥寺とならんで、日本で最古のお寺です。
西暦587年、当時14歳であった聖徳太子が鎮護国家と衆生救済のために仏教の守護神である四天王のお像を彫り、それを安置し四天王寺を建てました。
聖徳太子が四天王寺を建立するにあたり「四箇院(しかいん)の制」をとったとされています。
少し難しいですね。
四箇院とは
「敬田院」…仏教を基とした教育を行う事業
「悲田院」…今日でいう老人ホームのような社会福祉事業
「療病院」…病院の役割をする施設
「施薬院」…病人に薬を施す事業
の4つのことを指します。
この聖徳太子がなされた遺業は今日でもしっかりと受け継がれています。(四天王寺学園・四天王寺福祉事業団)
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四天王寺の伽藍配置
四天王寺の伽藍の配置は、南から北に向かって、中門、五重塔、金堂、講堂と一直線に並べられています。
これを、「四天王寺式伽藍配置」といい、日本で最も古い伽藍配置様式なのです。
どうして南から北に向かって、中門、五重塔、金堂、講堂と一直線に並でいるのか?
こんなお話をTV番組でみましたよ。
今から1500年以上前の飛鳥時代、庶民はまだ竪穴式住居とか高床式倉庫といった原始的な建物を住居としていました。
そんな、高い建物が全くない時代に建てられた四天王寺のお堂や五重塔は、最新の中国の技術を取り入れたとっても近代的な建物だったそうです。
そんな最新技術の詰まった近代的な建物がこんなにたくさん立っているんだ!
と海を渡って来た中国や朝鮮の人たちに対して、日本はスゴイ国アピールをするために、大阪湾から見たときに建物が重ならない伽藍配置にしたのだとか。
もちろん、その建築様式や伽藍配置は当時の中国のものをお手本にしていますし、
仏様のおられる金堂が塔に隠れてしまわないよう、中門に立てば、塔も金堂も並べて両方見えるようにしたという理由もあります。
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中心伽藍の仏像拝観
四天王寺は正面の南大門をまっすぐ進んだところ、仁王門に拝観受付があり、『五重塔』『金堂』『講堂』の堂内を拝観できます。
拝観は特別な行事でない限りは、いつでも行われています。
拝観料は一般300円です。
結果から言いますと、古いお寺ですがお堂に祀られている仏像は比較的新しい時代のものでピカピカした感じでした。
五重塔内部
五重塔内部は螺旋階段があり塔の上部まで登ることができます。
内部はこのお寺で供養された方の位牌がひたすらズラリと並んでいます。
一番上に辿り着くと舎利塔が安置されています。
特に天王寺の景色が一望できるというわけではないので・・・・
この塔にご先祖様がおられるわけではない方は特に登らなくても良いかと思いました。
暑いし疲れただけだった。。。
金堂内部
四天王寺のご本尊の救世観音菩薩と四天王が安置されています。
創建当初は四天王が本尊であったようですが、平安時代に救世観音菩薩が本尊となったようです。
ご本尊の救世観音菩薩は昭和に作られた新しいものです。
ですが、そのデザインや様式は四天王寺が創建された飛鳥時代の時代の仏像を感じます。
広隆寺や中宮寺の菩薩像と同じように半跏(片足を台から降ろす)で座しておられ、
台座は裳懸座(衣の裾が台座に垂れた様子のデザイン)です。
お顔は面長で、存在感のある大きな鼻がやはり飛鳥仏を感じさせます。
宝冠をかぶっておられますが、この宝冠のデザインは法隆寺の救世観音のものに似ており
サイドから垂れた飾りが腰のあたりまで長く荘厳な雰囲気です。
ご本尊を取り囲むように四隅に四天王がおわします。
四天王は四方を守護する役割をしますので、四隅に配置されています。
この四天王像もご本尊と同じく昭和に作られたものかな??と思うほどピカピカでした。
詳細は分かりません。
新しい時代に作られた四天王ではありますが、そのデザインや様式はやはり四天王寺の創建された飛鳥時代のものを感じさせるものです。
運慶や快慶の造る躍動感のある四天王とは違い、ジッとその場を守っておられる感じです。
特徴的なのは、四天ともまっすぐに戟(げき・長い槍みたいなもの)を持っていて、
兜ではなく、宝冠をかぶっておられます。
法隆寺の四天王を感じました。
講堂内部
堂内は夏堂と冬道に分かれていて、夏堂には阿弥陀如来坐像、冬堂には十一面観音菩薩を祀っています。
夏堂の阿弥陀如来坐像は松久朋琳・宗琳仏師によるもので昭和の作です。
約6m有り、昭和の丈六仏として親しまれています。
冬堂の十一面観音菩薩は佐川定慶仏師の作です。
どちらの仏像も光背(仏像の後ろの板飾り)に圧倒されました。
小さな仏様がたくさん付いた千躰仏となっています。
まだ新しい仏像なので、ピカピカ感とその大きさ、千躰仏の多さに吸い込まれました。
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宝物館
宝物館の拝観料は一般500円です。
私が訪れた際に常設されていた仏像は2躯でした。(2017年8月2日拝観)
日本最古のお寺なので、宝物館には古い仏像などが展示されているのかと期待していたのですが、
期待していたような仏像は見られませんでした。
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おすすめ散策ルート
四天王寺の境内は大変広いです。
納経所や休憩所などに四天王寺の散策マップが置いてありますので、そちらを見ながら各所を廻るのがおすすめです。
所要時間は四天王寺公式サイトによると中心伽藍と宝物館は約40分、極楽浄土の庭は約20分程度となっています。
ですが、私の感覚ですと、これだけの見どころをすべて廻るとなると1時間では足りないように思います。
散策マップをスキャンしましたので、四天王寺に行かれる際は予習してみてください。
ストリートビューで四天王寺の境内を散策できます!
⇒ストリートビューで四天王寺を散策する
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アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
■JR大阪環状線
⇒「天王寺」駅から北へ徒歩12 分
■地下鉄 御堂筋線・谷町線
⇒「天王寺」駅から北へ徒歩12 分
■地下鉄 谷町線
⇒「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅 から南へ徒歩5 分
■近鉄 南大阪線
「阿部野橋」駅 から北へ徒歩14 分
【駐車場】
駐車場はありません。
お寺によると
四天王寺 南大門に隣接した、無人タイムズをご利用ください。(8:00 ~ 22:00 200 円/30 分)
とのことです。
■霊場
新西国三十三観音霊場 第一番札所
近畿三十六不動尊霊場 第一番札所
河内飛鳥古寺霊場 第一番札所
聖徳太子御遺跡めぐり 第一番札所
神仏百五十霊場 大阪二番札所
おおさか十三佛霊場 第四番札所
西国薬師四十九霊場 第十六番札所
大阪七福神霊場
西国・新西国七福神
なにわ七幸めぐり
摂津八十八ヶ所霊場 第二十五番札所
摂津三十三観音霊場 第三十三番札所
西山国師十六霊場 客番
四国八十八ヶ所霊場 番外
西国三十三観音霊場 番外
役行者めぐり
【お堂・中心伽藍・庭園】
■拝観時間
4月~9月 8:30~16:30
10月~3月 8:30~16:00
■拝観料
中心伽藍 一般300円
庭園 一般300円
宝物館 一般500円
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