*もくじをタップするとジャンプします。
・
御朱印
南禅寺でいただいた御朱印は一種類です。
ゴールデンウィークの繁忙期だったためか、書置きのものでした。
御朱印料(値段)は300円です。
方丈の拝観受付にていただけます。
・
オリジナル御朱印帳
南禅寺では、国宝の襖絵『水吞の虎』の図柄のオリジナル御朱印帳が授与(販売)されています。
このオリジナル御朱印帳にはあらかじめ南禅寺の御朱印が書かれていますので、
繁忙期に訪れた際、書置きタイプがいやだという方は、オリジナル御朱印帳を買うしかないのかもしれません。
オリジナル御朱印帳のサイズは18cm×12cmのスタンダードな(大きい方の)タイプで、厚紙のカバーがついています。
厚紙のカバーにも『水吞の虎』の図があしらわれていてとても素敵です。
建仁寺のオリジナル御朱印帳と同じようなタイプです。
御朱印帳代(値段)は御朱印料込みで、1700円です。
臨済宗南禅寺派
大本山
南禅寺
・
お寺の見どころ紹介
かの有名な石川五右衛門が歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で、南禅寺三門からの満開の桜の景色を愛でて言った名台詞
『絶景かな、絶景かな』
で有名な南禅寺です。
そのエピソードが語るように、桜の季節、そして紅葉の季節はまさに絶景です。
その他、ローマ水道橋に似た赤レンガの「水路閣」や名物の湯豆腐も有名ですね。
京都の代表的な観光スポットそしてとても人気です。
・
南禅寺の歴史
南禅寺の元となる禅林寺殿(ぜんりんじどの)は、今から700年程前に後嵯峨天皇が母の大宮御所として建てた離宮です。
正応4年(1291年)に離宮を寺に改め禅林禅寺と名づけました。
伝承によると、この頃禅林寺殿に夜な夜な妖怪変化が現れて、亀山法皇(当時の法王)を悩ませていました。
この妖怪を追い払う為、無関普門禅師という僧侶が弟子を引き連れて禅林寺殿に入りました。
すると、静かに座禅をしただけで妖怪変化は退散したのです。
亀山法皇は、この無関普門禅師の徳を讃え、離宮であった禅林寺殿を無関普門禅師を開山として龍安山禅林禅寺に改めました。
日本で最初となる天皇の発願によって建てられた寺院です。
鎌倉時代に禅林寺から南禅寺に改名しました。
室町時代には「五山の上」として、日本の禅宗のなかで
最も高い位とされ、五山文学の中心地として栄えました。
創建当時の伽藍は応仁の乱や文明の乱によって焼失しています。
現在の広大な敷地に立つ現在の伽藍のほとんどは、桃山時代に豊臣秀頼によって再建されたものです。
・
山門
三門の2階部分にはいつでも登れます。(料金:一般500円)
2階部分の内部、お釈迦様や羅漢像が安置されている部分は特別公開時のみ拝観できます。
公開は京都古文化保存協会のHPに随時更新されますので、チェックしてみてください。
公開情報を確認する
⇒京都非公開文化財特別拝観
石川五右衛門が歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で、南禅寺三門からの満開の桜の景色を愛でて言った『絶景かな、絶景かな』という有名なセリフ。
実は、山門の建立時期と30年ほどずれているのでお話の中だけのエピソードなのです。
現在の三門は、寛永5年(1628)藤堂高虎が大坂夏の陣でなくした多くの家来の菩提を弔う(供養)のために建てたものです。
三門とは、悟りを開く為の3つの関門を意味するのだそうです。なので、禅宗の山門は『山門』ではなく『三門』なのです。
6本の柱に5つの間、その中央3つの間に3つの扉があります。
別名「天下龍門」、三門の2階部分は「五鳳楼」というそうです。
南禅寺の三門は高さ22mで、知恩院の三門、東本願寺の大師堂門と並んで京都三大門の一つとされています。
内部は、禅寺の三門内部とあって知恩院や東福寺などと似ています。
中央に宝冠釈迦如来像とその脇士に月蓋長者、善財童士。そして、左右にずらりと8体ずつの十六羅漢像が配されています。
内部装飾も狩野探幽をはじめとする狩野派による極彩色の壁画で彩られていて、お釈迦様の世界を肌で感じられます。
特徴的なのは、藤堂高虎の思いに従い、藤堂家のなくなった武士の位牌が並んでいることです。
・
水路閣
ローマの水道橋に似た赤レンガの美しいアーチの橋です。
この洋風のフォトジェニックな建造物はなんと南禅寺の境内にあったのですね!
みんなSNSでこれの素敵な写真をUPしているけど、どこにあるんだろうと思っていました。
この橋は『水路閣』(すいろかく)といって、琵琶湖より京都へ水を運んでいます。琵琶湖疎水という言葉、どこかで聞いたことありませんか?それです。
全長は約93m、幅約4mで明治21年(1888年)に建設されました。
現在でも琵琶湖の水を京都へと送っています。
サスペンスドラマで、だいたいここで犯人の秘密を盗み聞きしちゃうんですよねぇ~
・
方丈(国宝)
南禅寺の方丈は大方丈とそこからつながった小方丈からなります。
小方丈は伏見城の小書院を移築したものなのだそうです。
この小方丈の襖絵に『水吞の虎』を見ることができます。(デジタル技術で再現されたレプリカ)
狩野探幽の傑作と言われています。
その他にも狩野派による絢爛豪華な桃山文化を見ることができます。
・
湯豆腐
南禅寺に訪れた際は、名物の湯豆腐をいただきたいですね!
南禅寺は湯豆腐の発祥の地なのだそうです。
禅宗の精進料理がそのはじまりとされています。
南禅寺の周辺には歴史ある湯豆腐屋さんがたくさんあります。
グルメブログではないので、詳しくは説明しませんが、一度は行ってみたいです。
この旅では、建仁寺の後に、花見小路でランチをしたので、湯豆腐はいただきませんでした。
・
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
■地下鉄東西線
⇒『蹴上駅』下車、徒歩10分
「ねじりまんぽ」と呼ばれる隧道を抜けると境内への近道です。
■市バス
⇒『東天王町』または『南禅寺・永観堂道』下車、徒歩10分
【駐車場】
南禅寺は駐車場があります。第一駐車場と第二駐車場となっています。
第一駐車場はお寺の入り口中門の手前にあり、三門も目の前に見えます。
乗用車の駐車料金
⇒2時間以内 1000円 以降1時間ごと500円
■拝観時間
12月~2月 8:40~16:30
3月~11月 8:40~17:00
※拝観受付は20分前まで
※12/28~12/31拝観休止
■拝観料
方丈庭園 一般 500円
三門 一般 500円
南禅院 一般 300円