- オリジナル御朱印帳
- 2017年夏の限定御朱印情報まとめ
- お寺の見どころ紹介
- 六道珍皇寺の歴史
- 六道珍皇寺と小野篁
- あなたが落ちるのは何地獄?
- 本堂 特別公開
- お庭とおみくじ
『冥途通いの井戸』『黄泉がえりの井戸』 - 篁堂
- 薬師堂
- 幽霊子育飴
- アクセスについて
*もくじをタップするとジャンプします。
御朱印
京都の東山にある六道珍皇寺は御朱印好き必見のカッコいい御朱印がいただけるお寺です。
私が訪れた時期は春だったので、
春限定の若草色の色紙に金色の墨で書かれた御朱印6枚セットがいただけました。
その他に、
紺の色紙に金色の墨で書かれた御朱印も2ついただきました。
季節によって色紙の色が墨に色が違う御朱印がいただけます。
いただける場所は本堂の中で、その場で専門の男性が色紙に書いて下さいます。
オリジナル御朱印帳
六道珍皇寺にはオリジナル御朱印帳が2種類あり、オリジナル御朱印帳にしかいただけない御朱印があります。
御朱印帳料(値段)は特別御朱印込みで1冊1800円です。
①六道珍皇寺オリジナル御朱印帳『小野篁卿』
小野篁像が全面にドーンと配された柄で、背景の水色がとってもキレイです。
こちらの御朱印帳にはあらかじめ若草色の墨で『小野篁卿』の御朱印が書かれています。
②六道珍皇寺オリジナル御朱印帳『閻魔大王』
おちらは閻魔様だ全面にドーンと配された迫力のある図柄です。背景の緑色がキレイです。
こちらの御朱印帳にはあらかじめ桃色の墨で『閻魔大王』の御朱印が書かれています。
【六道珍皇寺2017年夏の限定御朱印授与の情報まとめ】
2017年7月15〜17日の3日間 「夏の特別拝観」の期間中は「金紙墨書御朱印9種セット」(セット価格5000円)がいただけます。(お一人様2セット限り)
※御朱印は「夏の特別拝観」の拝観者のみへの授与です。
2017年7月15日16日限定 『薬師如来』『閻魔大王』
2017年7月17日18日限定 『薬師如来』『医王殿』
*毎年同じ時期に開催されるので、翌年以降も時期を参考にしてください。
大椿山
六道珍皇寺
【お寺の見どころ紹介】
京都の東山、建仁寺を少し下ったところにある六道珍皇寺は臨済宗建仁寺派の寺で、毎年8月7日~10日に「六道まいり」が行われ、冥界への入り口があるお寺として有名です。『六道さん』と呼ばれ親しまれています。
六道珍皇子や六波羅蜜寺のあるこの地区は「鳥辺野(とりべの)」といい、平安時代の頃、人が亡くなった際には野ざらしにする風葬(遺体を埋葬せずに風にさらし風化を待つ)、木に吊るしその肉を鳥に喰らわせる鳥葬が一般的でした。火葬をしてもらえるのは身分の高い人だけだったのです。この鴨川の東側の地域は「鳥辺野(とりべの)」といい代表的な風葬・鳥葬の地でした。「鳥辺野(とりべの)」への入口にあたることから、「彼岸(あの世)と此岸(この世)の境となる場所」とされてきました。そのため古くから信仰の地となっています。
そして、この六道珍皇寺の境内に『六道の辻』「あの世」と「この世」の境目となる場所があるそうです。
六道とは、仏教教えによると六道輪廻の死後の世界のことで「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人道(人間)」「天道(天界)」の六つの世界を指します。命あるものは全て死後に生きている間の善悪の行いにより六道のいずれかに赴くとされています。
この、「六道の辻」の石ってもしかして鞍馬石かしら?
※鞍馬石・・・鞍馬から産する閃緑岩(せんりょくがん)。風化して褐色を帯びる。
六道珍皇寺の歴史
平安時代に開かれたお寺で、1200年の歴史の由緒ある寺院です。
かつては、宝皇寺、鳥辺寺、愛宕(おたぎ)寺とも呼ばれたそうです。
おてらの名前は本来「ちんのうじ」ではなく「ちんこうじ」と読まれていたと考えられているそうです。
六道珍皇寺と小野篁(おののたかむら)
本堂を拝観すると、お寺の方が六党珍皇寺と小野篁にまつわるこんなお話をしてくださいます。
平安時代のお役人だった小野篁は、毎晩この珍皇寺にある井戸を通って地獄に降り、閻魔大王の下で働いていたのだそうです。
閻魔王庁と呼ばれる鉄門と鉄塀に囲まれた城の中、死者がどの地獄へ行くかの審判が下される場で、
小野篁は死者の弁護士として、つらい地獄へ落されないよう閻魔様に死者が生前に行った良い事をプレゼンしてくれていたのだそうです。
毎夜地獄への入り口として使っていたのが、六道珍皇寺のお庭にある井戸。
そして、朝になり冥界からの出口として使っていた井戸が清凉寺の境内にある井戸です。
清凉寺にある井戸はかつて福正寺というお寺の境内にあったものですが、廃寺になった為今は清凉寺の境内なのだそうです。
この清凉寺のある場所もかつては風葬の地区であった「化野(あだしの)」の入り口にあり、この世とあの世の境目なのです。
それにしても小野篁様、なんて良い人なのでしょう!
昼間は朝廷に仕え、夜は地獄で閻魔様に仕え、いったいいつ寝ていたのでしょうか?
ここで豆知識!
一言で地獄と言ってもその地獄にはたくさん種類があり細分化され、こんな悪い事をしたらこの地獄行きと決められています。
まるでダンテの神曲の地獄のように。
あなたが落ちるのは何地獄? 【地獄一覧】
地獄道 八大地獄
統括地獄とうかつじごく
殺人や殺生、乱暴の罪を犯した亡者が堕ちる
耐え難い苦しみの中で延々と死と蘇生を繰り返す
黒縄地獄こくじょうじごく
殺生と盗みを働いた罪人が堕ちる
切り刻まれ、焼かれ、溶かされ、逃げ場のない苦しみの世界
衆合地獄しゅうごうじごく
殺生と盗みと邪淫の罪を犯した亡者が堕ちる
罪人の子供が鬼によって鉄鉤で局部を痛めつけられるようすをひたすら見せられる
叫喚地獄きょうかんじごく・大叫喚地獄だいきょうかんじごく・焦熱地獄しょうねつじごく・大焦熱地獄だいしょうねつじごく
と続き、その罪が一種ずつ増えるごとに地獄の苛酷さも増していきます。
阿鼻地獄あびじごく
別名 無間地獄むげんじごく
殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、犯持戒人、父母・阿羅漢(聖者)殺害の罪を犯した亡者が堕ちる。
地獄の最下層に位置する地獄で、その苦しみはほかの地獄の苦しみを合わせたとしてもその千倍の苛酷さだと言われる尋常ならざるもの
本堂 特別公開
寺宝展開催中は貴重な地獄絵図や曼荼羅などが見られます。
2017年寺宝展開催時期
4月29日(土・祝)〜5月7日(日)9日間
7月15日(土)〜7月17日(月・祝)3日間
9月16日(土)〜9月18日(月・祝)3日間
10月6日(金)〜10月9日(月・祝)4日間
11月3日(金・祝)〜11月5日(日)3日間
11月23日(木・祝)〜11月26日(日)4日間
*毎年同じ時期の週末や連休に開催されているようです。
本堂に入ると、まずは正面で御朱印の受付けをして下します。
ここでスムーズに御朱印へと案内してくださるので、限定御朱印がほしくてたまらなかった私は一安心。
そして、御朱印の受付を済ませると、一定数の拝観者に向けて係りの方が小野篁の冥界の伝説や、
堂内の各所に展示されている地獄絵図について説明して下します。
この地獄絵図はとても大きな軸なのですが、その軸いっぱいに細かく地獄の責め苦が描かれています。
ここで、先ほど紹介した地獄の知識が少しでもあるとこの地獄絵図を見るのが楽しくなります!
お庭とおみくじ
『冥途通いの井戸』『黄泉がえりの井戸』
本堂の地獄絵図をみて進んでいくと自然とお庭へたどり着きます。
庭先にはおみくじがあります。お水が出ている場所があるので、そこにおみくじを浮かべると吉凶が浮き上がります。
鞍馬の貴船神社のおみくじみたいな感じです。
そして、この画像にもあるように『冥途通いの井戸』と大きく立て札がでていますので、その立て札に導かれるままにお庭を散策しますと、小野篁が毎夜降りて行ったと伝わる井戸に出会えます。
お庭には、『冥途通いの井戸』と『黄泉がえりの井戸』2つの井戸がありました。
この『黄泉がえりの井戸』は近年になって六道珍皇寺の境内となったようで、以前は私有地だったそうです。
あれれ?小野篁が冥界から戻るのに使っていた井戸は清凉寺にある井戸ではなかったのか???
なんだかよくわからなくなってしまいましたが、行きと帰りの井戸が両方見られます。
篁堂
六道珍皇寺の門を入って最初にあるお堂です。
内部には、中央に閻魔大王の像、向かって右手に小野篁の像や鬼の像が安置されています。
木製の格子から覗くスタイルです。
薬師堂
薬師堂には薬師如来坐像(重要文化財)が安置されています。もとは本堂におわしたのでしょうが、重要文化財にしていされたので、コンクリート造りのこの薬師堂に安置されています。本堂にはこの薬師如来坐層のレプリカが祀られています。
幽霊子育飴
六道珍皇寺の近くに「幽霊子育飴」という飴を売っている飴屋さんがあります。
この飴の名の由来にはこんなお話があります。
命をつないだ飴のお話
450年以上続く日本一歴史ある飴屋みなとや幽霊子育飴本舗
六道珍皇寺に訪れた際はあの世とこの世の境目のエピソードが詰まったこの飴屋さんを訪れてみてはいかがでしょうか。
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
■京都市バス 京都駅 206 系統
⇒『清水道』下車 徒歩7分
■京阪電車
⇒『清水五条駅』下車 徒歩7分
■阪急電車
⇒『河原町駅』下車 徒歩15分
【駐車場】
駐車場はありません。
ちなみに私は、建仁寺の駐車場(有料)に停めて建仁寺より歩いて六波羅蜜寺へ行きました。