三千院の御朱印と仏像と見どころ

もくじ
  1. 御朱印
  2. オリジナル御朱印帳
  3. 三千院の歴史
  4. 境内拝観ルートと見どころ
  5. 秘仏の御開帳日程
  6. 往生極楽院
  7. 国宝 阿弥陀三尊像
  8. わらべ地蔵
  9. 円融蔵(えんにゅうぞう)
  10. 三千院の桜・あじさい・紅葉の見ごろ
  11. ランチ『芹生(せりょう)』
  12. アクセスについて
*もくじをタップするとジャンプします。

御朱印

京都の大原にある三千院では、5種類の御朱印をいただきました。

この他に『秘仏 金色不動明王』の御開帳時に限定御朱印がいただけるので、全部で6種類ほどの御朱印と御詠歌があるようです。

御朱印がいただける場所は、各お堂か、お堂でいただけない場合は拝観ルートの一番最後「円融蔵」でいただけます。
御朱印料(値段)は1つ300円です。

三千院は御影(みえい)という仏様のお姿をうつした紙も授与されています。御影は、いただいた御朱印の上に貼ります。
御影料(値段)はうろ覚えですが、1つ100円くらいだったと思います。

①『阿弥陀三尊』
②『金色不動尊』 近畿三十六不動霊場 第十六番札所
③御詠歌 近畿三十六不動霊場 第十六番札所
④『金色不動尊』 御開帳時限定 黒色紙に金文字
⑤『本尊薬師如来』 西国薬師四十九霊場 第四十五番札所
⑥御詠歌 西国薬師四十九霊場 第四十五番札所
⑦『聖観音』
⑧『弁財天』

 

三千院の御朱印 阿弥陀三尊
三千院の御朱印 金色不動明王
三千院の御朱印 薬師瑠璃光如来
三千院の御朱印 聖観音
三千院の御朱印 弁財天
御朱印に御影を貼った状態

オリジナル御朱印帳

三千院では素敵なデザインのオリジナル御朱印帳が授与されています。
デザインは大きく分けて2種類です。

三千院のオリジナル御朱印帳の画像

 

①表紙に阿弥陀三尊像が金色でデザインされた御朱印帳
■色展開 白色 黒色 紫色
■値段 1500円
■サイズ 約18cm×12cm
*ケース付き

②菊の御紋のシンブルなデザイン
■色展開 紺色
■値段 不明
■サイズ 約18cm×12cm

三千院の歴史

三千院は比叡山延暦寺の別院で、青蓮院(京都)や妙法院(京都)とともに天台宗の門跡寺院の1つです。

創建は古く奈良時代(788年)、比叡山に入って修行中であった若き最澄が、東塔南谷の梨の木の下に建てた小さな草庵「円融坊(えんにゅうぼう)」が起源と伝わります。

その後平安時代(860年)に、承雲和尚が最澄が自ら彫ったと伝わる薬師如来像を安置した伽藍を建て、「円融院(えんにゅういん)」とよばれるようになりました。。

平安時代末期(1086年)、東坂本(源大津市)に里坊(山寺の僧などが人里に構える住まい)の「円徳院」が建立され、「円融坊」を本坊としました。

当時の大原では融通念仏(ゆうずうねんぶつ)や天台声明(てんだいしょうみょう・お経に節を付けて歌う様にお経を唱える)が盛んでしたが、三千院は天台宗の中心寺院として発展していきました。

また鎌倉時代(1130年)には、堀川天皇の子である最雲法親王が入寺して以来、代々法親王が門主を務める門跡坊(門跡寺院)となりました。

1148(1143年とも)年、真如坊尼は、亡き夫・高松中納言実衡(さねひら)のために、常行三昧堂(往生極楽院)を建立し、阿弥陀三尊を安置しました。当時29歳の真如房尼は、亡くなるまでの30年間に渡り、90日間休まず念仏を唱えながら阿弥陀如来の周りをあるき続ける「不眠不臥」の行を続けたと伝わります。

三千院門跡

境内拝観ルートと見どころ

三千院は御殿門を入ると拝観受付があります。
境内は広く、拝観受付でいただける境内MAPの拝観ルートに従って進まないと見どころを見逃してしまいそうになります。

三千院の境内拝観ルートMAP

①御殿門
②客殿
③聚碧園
④宸殿
⑤有清園
⑥往生極楽院 (わらべ地蔵はこの辺り)
⑦朱雀門
⑧あじさい苑
⑨金色不動堂
⑩観音堂
 呂川(りょせん)
⑫阿弥陀石仏
⑬円融蔵 (御朱印所)

三千院 御殿門
三千院 庭園
三千院 阿弥陀仏

秘仏の御開帳日程

秘仏 金色不動明王 御開帳

金色不動堂のご本尊です。
■毎年4月中旬の日曜日~5月半中旬の日曜日までの約1ヶ月間
(毎年変動するようです。4/13~5/14頃)
■毎月28日
■正月

平安時代に造られた仏像。右手に剣を持ったたくましいお姿です。
全身がきらびやかな金色をしています。黒くなったお顔はこのお像の前で護摩を焚いた証です。
裾の丈が短く、膝が出ているのが特徴的です。
光背は火炎光背(かえんこうはい)と呼ばれる炎の光背ですが、火の鳥になっていることがよくわかるデザインになっています。

三千院 金色不動堂 秘仏金色不動明王 御影

秘仏 薬師瑠璃光如来立像

お寺の旧本尊で、現在は宸殿の中の間に安置されています。
2002年に初めて御開帳されたようです。
次回の御開帳の予定は不明です。

三千院 秘仏ご本尊 薬師瑠璃光如来 御影

往生極楽院

往生極楽院は常時拝観可能で、お堂の中に入って国宝の阿弥陀三尊像を間近で拝観できます。

往生極楽院(おうじょうごくらくいん)は三千院のかつての本堂にあたるお堂で、国宝の阿弥陀三尊像を安置しています。
もとは別のお寺のお堂で、天台宗の修行である常行三昧を行う常行三昧堂として、平安時代末期に、高松中納言藤原実衡の妻である真如房尼が、亡き夫の菩提のために建立したものです。

お堂の見どころは、船の底をひっくり返したように中央を高くした船底天井(ふなぞこてんじょう)と呼ばれる天井です。

天井や壁には、金胎曼陀羅(きんたいまんだら)や二十五菩薩などが描かれています。かつては鮮やかな極彩色で描かれていましただ、現在はお堂内の照明が暗いこともありほとんど見えません。

円融蔵(えんにゅうぞう)展示室には、船底天井に描かれていた絵が原寸大で復元されています。

国宝 阿弥陀三尊像

中尊の阿弥陀如来坐像は像高230cm、脇侍の2菩薩は像高約130cm、脇侍の勢至菩薩の像内墨書きにより1148年に造られたことが確認されているので、中尊と脇侍のもう1菩薩もほぼ同じ頃に造られたと推定されています。

2002年(平成14年)に国宝に指定されました。

阿弥陀如来とは、人の命が終わるときに勢至菩薩や観音菩薩や楽器を奏でる菩薩や天女と迎えに来て、極楽浄土へと導いてくださる仏様です。

三千院往生極楽院の阿弥陀三尊は、まさにお迎えに来た瞬間を表した仏像です。

阿弥陀如来は、極楽浄土からお迎えに来るときの姿を表す来迎印という手のポーズをしています。そして、脇侍の勢至菩薩・観音菩薩は上半身を前かがみにし、膝を少し開いた大和坐り(やまとずわり)といわれる珍しい姿勢を取っています。向かって右側におられる観音菩薩が手にのせている蓮華の花弁に、亡くなった人の魂をのせて極楽浄土へと導いて下さるのです。
さらに特徴的なのはその配置で、中尊の左右に並ぶのではなく、勢至・観音菩薩が少し前に出ている配置になっていて、お迎えの瞬間の臨場感を表す工夫と言われています。

豆知識、阿弥陀如来の脇侍は向かって左に勢至菩薩、右に観音菩薩ですが、勢至菩薩は頭の上に水瓶(すいびょう)と呼ばれる花瓶のようなものを乗っけているので見分けがつきます。

丈六と呼ばれる大きなサイズの仏像を安置するには小さすぎるお堂で、中央が高くなった船底天井に光背が突き刺さりそうです。
お堂が小さいので、仏像を間近で拝観することができます。

私は、この三千院の阿弥陀三尊像が特に大好きです。
中尊の光背の繊細な透かし彫りや、おただやなTEH平安のお顔もそうですが、特に好きなのは脇侍の2菩薩です。
大和坐りの前傾姿勢がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。横からその傾斜を見るのも良いですし、意外と太くしっかりとした膝もいい感じです。放射光と呼ばれる、円から放たれた光を表した光背と中尊の船形光背のバランスもとても素晴らしいと思います。たぶん、脇侍の2菩薩が前に出ている配置が好きなんですね。

三千院 往生極楽院
三千院 往生極楽院 阿弥陀三尊
お部屋に飾っちゃうぐらい好きな仏像

わらべ地蔵

三千院といえば、このわらべ地蔵の写真を撮りたくて訪れる人も多いのではないでしょうか。

このわらべ地蔵は、往生極楽院からあじさい苑に行く途中のいろいろなところにいます。

苔や木々の緑がとても美しく、どんな人が撮影してもインスタ映えするような素敵な写真が撮れます。

三千院 わらべ地蔵
三千院 わらべ地蔵
三千院 わらべ地蔵

円融蔵(えんにゅうぞう)

2006年(平成18年)秋に開館した重要文化財収蔵施設です。
三千院開創1200年を記念して建てられました。
円融蔵には、三千院開創以来の貴重な典籍文書を多数所蔵しています。
また、展示室には現存最古と言われる往生極楽院の「舟底天井」を原寸大に再現されており見どころとなっています。
当時の人々が現世に往生極楽を願い、浄土思想に基づいて描かれた天井画が、赤外線カメラを使った調査により、創建当時の顔料のまま、極彩色に復元されています。

三千院の桜・あじさい・紅葉の見ごろ

三千院は桜と紅葉の名所ですが、見ごろをむかえたあじさい苑も大変美しいです。
三千院のある大原は「日本の紅葉100選」に選ばれています。

桜の見ごろは、例年4月中旬~4月下旬です。
例年ライトアップはおこなわれていないようです。

あじさいの見ごろは、あじさい祭りの開催される6月中旬から7月中旬です。

紅葉の見ごろは、例年11月中旬~12月上旬です。
三千院には山桜やしだれ桜など約300本があります。
例年ライトアップはおこなわれていないようです。

ランチ『芹生(せりょう)』

三千院のある大原のエリアは、他にも寂光院・来迎院・実光院・勝林院などのお寺があり、大原エリアを観光するのに半日はかかります。お土産屋さんやお食事処もありますので、このエリアで昼食をとるのがおすすめです。

私が昼食をいただいたのは、「芹生(せりょう)」という料理旅館のランチです。旅館ですが、ランチのみの利用もできます。

いただいたのは「三千草弁当(みちくさべんとう)」

料金は少しお高めの2,750円(税別)

季節のご飯に、魚菜と山菜を取り合わせました。
手提げ型けんどんに三段重ねの洒落たお弁当です。
お料理に湯豆腐をお付けすることが出来ます。
※季節により献立・器が異なります。

 

料理旅館 芹生 公式HP 芹生 食べログ

 

三千院 『芹生』三千草弁当
三千院 『芹生』 三千草弁当

アクセスについて

【公共交通機関でのアクセス】

■JR京都駅からバス
⇒C3乗り場 17系統「大原行き」に乗り「大原」下車、徒歩約10分

バス停から三千院までの道のり

「大原」バス停 -Googleストリートビューよりー
目の前の信号を渡る -Googleストリートビューよりー
「三千院 参道」の看板があります -Googleストリートビューよりー

【駐車場】

三千院には駐車場はありません。近隣の民間駐車場(有料)を利用することになります。

「大原」バス停付近にいくつか駐車場がありますので、カーナビは「大原」バス停にセットすると三千院までのルートがわかりやすいです。

私は、カーナビが案内するままに行ったら裏通りの郵便局方面に行ってしまい、表参道ではないルートから三千院へ向かうことになりました。

■「大原女駐車場」 バス停に近いので参道がわかりやすい
住所:京都市左京区大原来迎院町64−1⇒GoogleMAPで開く
料金:1日500円
収容台数:30台

■「三千院道駐車場」 裏通りなので参道はわかりにくいが人の流れでたどり着けます
住所:京都府京都市左京区大原来迎院町218⇒GoogleMAPで開く
料金:1日500円
収容台数:70台

魚山 三千院
京都市左京区大原来迎院町540
霊場
近畿三十六不動霊場 第十六番札所
西国薬師四十九霊場 第四十五番札所
神仏霊場巡拝の道 京都26番
拝観時間
3月1日~12月7日 8:30~17:00(閉門17:30)
12月8日~2月末日 9:00~16:30(閉門17:00)
■拝観料
一般 700円

【今回の旅のルート】

『三千院』⇒ランチ「芹生」⇒『来迎院』『実光院』『勝林院』『寂光院』⇒大原温泉泊⇒『鞍馬寺』⇒『貴船神社』⇒ランチ川床料理「べにや」(マイカーで廻っています)

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2017年11月15日 by gogogosyuinnagither

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