- 御朱印
- オリジナル御朱印帳
- 鞍馬寺の歴史
- 京都屈指のパワースポット『金剛床』
- 平安京を守護した国宝 毘沙門天立像
- 鞍馬寺境内の見どころ
- 由岐神社
- 天法輪堂
- 本殿金堂・金剛床
- 霊宝殿
- 奥の院
- 桜の見ごろ
- 紅葉の見ごろ
- ケーブルについて
- 鞍馬寺から貴船神社へ
- アクセスについて
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御朱印
たくさんのパワースポットがある京都の中でも、京都屈指のパワースポットといわれる鞍馬寺でいただいた御朱印は『尊天(そんてん)』の1種類でした。
この他に『御詠歌』もいただけるようです。
御朱印のいただける場所は、鞍馬山の中腹にある本殿金堂の中にある授与所です。本殿金堂まではケーブルを降りて山道をしばらく登った先にあります。
御朱印料(値段)は1つ300円です。
オリジナル御朱印帳
鞍馬寺ではオリジナル御朱印帳が授与されています。
菊の花を横から見た形という寺紋が全体にあしらわれた白いデザインです。
■デザイン 白地に全体に寺紋の織り柄、金糸で寺紋と鞍馬山の刺繍
■サイズ
■値段 2000円(御朱印料含む)
■授与所 本殿金堂内授与所
※平成28年5月より頒布
鞍馬寺の歴史
鞍馬寺の歴史は古く、奈良時代に起源をもつ由緒あるお寺です。
今から1200年以上前、770年に鑑真(がんじん)の弟子である鑑禎(がんちょう)が、この地に毘沙門天を安置したのが始まりです。
お寺に伝わる『鞍馬蓋寺縁起』(あんばがいじえんぎ)によると、
ある日、鑑禎は山城国の北方に霊山があると告げられる夢をみたそうです。その霊山を尋ねた鑑禎は、ある山の上の方に宝の鞍を乗せた白馬の姿を見たのだそうです。その馬に導かれて辿り着いたのが鞍馬山でした。
山に入った鑑禎はその夜、女の鬼に襲われ殺されそうになりましたが、枯れ木が倒れてきて鬼は下敷きとなり息絶えました。翌朝になると、倒れた枯れ木のあった場所に毘沙門天の像があったので、鑑禎はこれを祀る草庵を建てました。
その後、次第にお堂や塔などが建立され、寺院としての体裁が整うと、平安京の北の守護神として多くの人々に信仰されました。
鞍馬寺は源義経・牛若丸が幼少時代を過ごしたお寺としてもよく知られています。
義経の霊を祀る義経堂(ぎけいどう)や修行中に喉を潤した息つぎの水や、天狗と修行した杉の木の根道など、義経伝説の地がたくさんあります。
京都屈指のパワースポット『金剛床』
京都には伏見稲荷や貴船神社、清水寺など、良い気をもらえる『パワースポット』と呼ばれる場所がたくさんあります。
その中でも、屈指のパワースポットといわれているのが鞍馬寺なのだそうです。
大きな杉の木が生えた緑が美しい険しい参道を登り、本殿金堂に辿り着くと、本殿金堂の前に金剛床(こんごうしょう)という場所があります。
金剛床の中心には六芒星(ろくぼうせい)があり石でできた『星曼荼羅(ほしまんだら)』になっています。
この金剛床は宇宙のエネルギーである尊天(そんてん)の波動が果てしなく広がる場所で、この星曼荼羅の中心では、尊天と一体化したパワーを感じられるのだそうです。
鞍馬寺に訪れた際は、金剛床の中心に立って宇宙のパワーを感じてみてください。
余談)私が訪れた際は、この星の中心で坐禅をくんで瞑想されている方がいらっしゃり、長い時間そこにおられました。なので、私はここに立ってパワーを感じることはできませんでした。その方がおられたので写真も撮っていません。。。残念すぎる。
『尊天(そんてん)』とは、鞍馬寺のご本尊
月輪(がちりん)の精霊であり慈愛の象徴である千手観音菩薩
太陽の精霊であり真智の光の象徴である毘沙門天王
大地の霊王であり活力の象徴である護法魔王尊
の三身(さんじん)を一体として『尊天』というのだそうです。
平安京を守護した国宝 毘沙門天立像
鞍馬寺に訪れたら、絶対に外せないのが国宝の仏像『毘沙門天立像』です。
この毘沙門天像は本殿金堂のさらに奥にある霊宝殿の3階に安置されています。
なぜ、この毘沙門天像が外せないかといいますと、とっても珍しいポーズをとっておられるからです。
左手を額にかざし、険しい表情で遠くを眺めています。
このポーズの意味は、京の都が今日も平和であるか見張っておられるのです。
平安京の北方を守護するために造られた鞍馬寺。その鞍馬寺から、北方の守護神多聞天でもある毘沙門天が、平安京を眺めているお姿なのだそうです。
このようなポーズをとっている毘沙門天像は他に例がないそうです。
毘沙門天像は三尊像となっていて、
中央に毘沙門天、向かって右に吉祥天(きっしょうてん)向かって左に善膩師童子(ぜんにしどうじ)と並んでいます。
実はこの三尊は家族なのです。
吉祥天は毘沙門天の妃、善膩師童子は五人の太子(子ども)の一人なのだそうです。
鞍馬寺境内の見どころ
鞍馬寺の境内はとても広く、本殿金堂に辿り着くまでには約1kmの道のりです。
その参道には、義経にまつわる場所や、枕草子に登場する九十九折の道などたくさんの見どころがあります。
仁王門
両脇に春日燈籠のある階段を登ると、仁王門が見えてきます。
もちろん左右には仁王が安置されています。この仁王門は義経の時代からあるのだとか。
こちらで入山料を払い、約1kmの参道の始まりです。
参道は険しい場所もあるので、仁王門や参道の途中には杖の貸し出しがされています。
仁王門の左右に寺紋の入った提灯があります。
鞍馬寺の寺紋は、菊の花を横から見たすがたがデザインされているのだそうです。
烏枢沙摩明王殿(山麓お手洗い)
山麓お手洗いには烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)がお祀りさてれいます。
烏枢沙摩明王は、不浄を浄化するとしてトイレに祀られることが多いのだとか。トイレの神様なのです。
烏枢沙摩明王の真言である「オン クロダノウ ウンジャク ソワカ」と唱えながらトイレ掃除をすると金運アップのご利益がいただけるとか。
九十九折(つづらおり)参道
九十九折参道の区間は少し険しい山道になっていますので、ケーブルを使って登ることもできます。
この道は、平安時代に清少納言が枕草子の中で、「遠きて近きもの、くらまのつづらをりといふ道」と綴ったことで有名です。
十二単を着て、こんな険しい山道をケーブルもなしに登るのは、ほんとにしんどかったのでしょうね。
魔王の滝
九十九折参道の道中、右手に魔王の滝があります。
滝の水が出るところにはよく見えませんが石像があり、天狗の正体は魔王なのだそうです。
鬼一法眼社
鬼一法眼社(きいちほうげんしゃ)は、魔王の滝のすぐ横にあります。
義経に兵法(へいほう)虎の巻を教えた鬼一法眼を祀っているお社です。
由岐神社
鞍馬寺の境内にある神社です。
義経が鞍馬に入る200年ほど前に創建された神社で、鞍馬火祭りで有名です。樹齢800年の大杉や、天狗をかたどったかわいいおみくじがあり、長い参道の行く抜きポイントになっています。
由岐神社の隣には、川上地蔵堂というお堂があります。
義経が親元を離れて寂しい思いをしている時、このお地蔵様をお参りしたと伝えられています。
その目の前には塔があります。この場所は義経が住んでいた場所と伝わる地なのだとか。現在は供養塔が建っています。
義経が7歳~16歳までの約10年間を過ごした場所だそうです。
天法輪堂
九十九折りの道が終わり階段が現れると、朱色のお堂が見えてきます。
天法輪堂の内部には、とても大きな阿弥陀如来坐像が安置されています。
お堂の内部に入って拝観することができます。
私がお堂で拝観していると、僧侶の方がお経をあげはじめました。お経の最後には最後には散華を撒いておられました。
天法輪堂のの隣には、参拝者の為の無料休憩所とギャラリーが併設されています。
本殿金堂・金剛床
天法輪堂の脇の階段を登り終えると、やっと山頂の本殿金堂に辿り着きます。
本殿金堂の内部には、鞍馬寺のご本尊である三軀の仏像が安置されています。
三軀のご本尊は秘仏で、60年に一度丙寅の年に開扉されます。
向かって右に千手観音菩薩、月の精霊であり多くを苦しみから救済します。
中央に毘沙門天王、戦いの神であり太陽の精霊。
向かって左に護法魔王尊、鞍馬山にしかいない珍しい仏様です。宇宙からの使者であり、このお方が天狗なのだとか。
本殿金堂のの前にある金剛床(こんごうしょ)は京都屈指のパワースポットで、一番のパワーが集まる場所です。
ここに立って大きく手を広げパワーをいただきましょう。
本殿金堂の両脇には、狛犬ならぬ狛虎がいます。
左が阿形、右が吽形となっている『阿吽(あうん)の虎』です。
「あ」ではじまり「ん」で終わる五十音のように、阿吽の虎は宇宙のすべてを包括するという意味をもつのだとか。
鞍馬寺のご本尊である毘沙門天の遣いが虎であることから狛虎となっているそうです。
そして鞍馬寺は京の都からみて寅の方角にあるのだそうです。
霊宝殿
国宝の毘沙門天像などが安置されている霊宝殿は、本殿金堂からさらに奥に進んだ奥之院エリアのはじまりにあります。
霊宝殿は、1階には鞍馬の自然にまつわる展示、2階は寺宝の展示、そして3階にはたくさんの仏像が安置されています。
左手を額にかざし京の都を見守る毘沙門天像の他にも多くの毘沙門天像が安置されていてとても不思議な空間です。
天部の立像が4躯並んでいるので、四天王かと思いきや・・・
なんと全部毘沙門天!!
この空間はゆっくり静かに仏様と向き合える空間になっています。
注意!!
霊宝殿は冬は休館期間となります。さらに毎週月曜も休館日なのでご注意ください。
休館日:月曜
冬期休館期間:12月12~2月末日
奥の院
鞍馬寺の奥の院は、貴船神社へとつながっています。とても約1.5kmと長く険しい道のりです。
ハイキングコースのような感じなので、奥の院から貴船神社に抜けようとする方は、ハイキングの準備をしていかれることをお勧めします。
奥の院のエリアにも、義経伝説の場所がたくさんあります。
息つぎの水
義経が山を駆け上がる時、ここで休憩をしたと伝わります。今でも水が湧き出ています。
背くらべ石
参道で最も高い場所にあります。
義経が奥州へ下る前にこの石と背くらべをしたと伝わります。
石は150cm足らず、当時の義経は16歳。少し小さいですね。
木の根道
杉の木の根が地表に露出している場所です。地盤が固く地に根を張れないのでこのようになっているのだそうです。
山の麓からおよそ2kmの道を、毎夜駆け抜け天狗と修行したと伝わります。
不動堂
長い下り坂の先にあるこの場所は、義経伝説の起源とされている場所なのだとか。まさにこの場所で天狗と修行をしたと伝わります。
義経堂
義経の死後、その魂を祀った祠です。奥州でなくなったのですが、鞍馬に戻り安らかに鎮まっているのだそうです。
魔王殿
奥の院エリアの最終目的地です。
650万年前、魔王尊が宇宙から降り立ったと伝わる場所なのだそうで、そこにお堂を建てたのだとか。
魔王殿から貴船神社までは約600mさらに山道を下った先にあります。
桜の見ごろ
本殿金堂のあるあたりには大きな桜の木があり、鞍馬寺は桜の名所として知られています。
鞍馬山一帯に咲く桜を、『雲珠桜(うすざくら)』と呼ぶそうです。
鞍馬寺の桜の見ごろは、毎年4月の初旬から中旬のようです。
京都市の中心地より5日~1週間ほど遅く満開になるようです。
紅葉の見ごろ
鞍馬寺は境内のいたるところで美しい紅葉がみられます。
鞍馬寺の紅葉の見ごろは、毎年11月の中旬です。
京都市の中心地より早めに見ごろを迎えます。
ケーブルについて
本殿金堂までの参道は九十九折の山道となっていて、健脚な人で30分程歩くそうです。
体力に自信のない方は、ケーブルを利用することができます。
ケーブル山門駅からケーブル多宝塔駅までは200m、約2分間ケーブルに乗ります。ケーブルを降りてから10分程歩くと本殿金堂につきます。
乗車料:片道 200円
鞍馬寺から貴船神社へ
鞍馬寺へ訪れたら、貴船神社へも参拝されることをお勧めします。
鞍馬寺の奥の院は貴船神社へ通じているのですが、本殿金堂から約1.5km仁王門から約2kmです。道のりはハイキングコースの様な山道なので、天気によっては足元がぬかるんでいる場合もあります。
叡山電鉄「鞍馬駅」と「貴船口駅」は3分なので、叡山電鉄を使う人が多いようですね。
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
叡山電鉄「鞍馬駅」に向かうには、
「鞍馬駅」最最寄駅の叡山電鉄「出町柳駅」へアクセスしなければいけません。
■京都駅から電車
⇒JR奈良線→「東福寺」京阪本線→「出町柳」叡山電鉄→「鞍馬」(約1時間10分)
■京都駅からバス
⇒京都バス「17系統・大原ゆき」から「出町柳駅前」下車、叡山電鉄で「鞍馬駅」
⇒京都市バス「4系統・上賀茂神社ゆき」から「出町柳駅前」下車、叡山電鉄で「鞍馬駅」
【駐車場】
鞍馬寺には駐車場はありません。周辺の駐車場をご利用ください。
周辺にはいくつかの駐車場があります。
おすすめは一番広い駐車場は、叡山電車 鞍馬駅前の駐車場です。
■叡山電車 鞍馬駅前駐車場
住所: 京都府京都市左京区鞍馬本町191⇒GoogleMAPで開く
料金:1日500円
収容台数:約20台
■霊場
新西国三箇所 第十九番札所
神仏霊場巡拝の道 京都23番札所
■拝観時間
9:00~16:30(霊宝殿は16:00まで)
■愛山費(拝観料)
300円
■ケーブル
片道 大人200円 小学生以下100円
■霊宝殿
入館料 200円
休館日 月曜
冬期休館期間 12月12~2月末日