- 御朱印
- 書寫山圓教寺の歴史
- 三つの堂 食堂(宝物館)
- 三つの堂 大講堂
- 三つの堂 常行堂
- 大講堂・常行堂の堂内拝観
- 奥之院 開山堂
- 摩尼殿
- 徒歩orバス?
- 右ルート?左ルート?
- 書写山ロープウェイ
- 映画やドラマのロケ地
- アクセスについて
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御朱印
兵庫県姫路にある『西の比叡山』と呼ばれる格式高いお寺、
書寫山圓教寺(書写山円教寺・しょしゃざんえんぎょうじ)では4種類の御朱印をいただきました。
他にもいくつか御朱印の種類があるようで、全部で6種類の御朱印がいただけるようです。
御朱印料(値段)は1つ300円です。
■摩尼殿でいただける御朱印
①『摩尼殿』 西国三十三所 第二十七番札所
②『摩尼殿』 播磨西国三十三箇所 第一番札所
■食堂でいただける御朱印
③『大講堂』 神仏霊場巡拝の道 兵庫十番札所
④『根本堂』 播州薬師霊場 第十六番札所
■奥の院開山堂でいただける御朱印
⑤チベット語の御朱印
⑥『開山堂』
書寫山圓教寺の歴史
書寫山圓教寺は、(書写山円教寺・しょしゃざんえんぎょうじ)
西国三十三所のうち最大規模の寺院で、「西の比叡山」と呼ばれるほど格式の高い、天台宗の別格本山のお寺です。
京都から離れた姫路という地にありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇・法皇も多かったと伝わります。
圓教寺は966年平安時代に、性空上人によって開かれました。
36歳で出家した性空上人は、約20年間九州などで修業を積んだ後、
性空上人57歳の時、書写山に庵を結んだ(粗末な仮小屋を作って住まう)のが「書写寺」の始まりと伝わります。
入山して4年目の天禄元年(970年)、天人が書写山内のサクラの霊木を賛嘆礼拝するのを見た性空上人が、弟子の安鎮に命じて根のあるままの生木のサクラに如意輪観音の像を刻み、その崖に小さなのお堂を建て如意輪観音様を祀りました。
これが如意輪堂(現・摩尼殿)の創建です。
この性空上人の生木如意輪観音像は、延徳4年(1492年)の真言堂からの火災により、蓮鏡院、如意輪堂とともに焼失してしまったそうです。
現在のご本尊の如意輪観音様は昭和に作られたものです。
三つの堂 食堂(宝物館)
食堂(じきどう)は国指定重要文化財です。
三つの堂のうち、真ん中にある大きなお堂が食堂です。
本来は修行僧の寝食のためのお堂ですが、現在は2階部分を宝物館として内部を一般公開しています。
承安4年(1174)後白河法皇の勅願により建てられました。鎌倉時代に2階建15間と大きな建物となりました。
2度の焼失があり、現在の建物は室町時代中期のものと考えられています。
日本の近世以前の仏堂建築で、このように長大かつ総2階とするものは他に例がないそうです。
食堂の1階では、「大講堂」と「常行堂」御朱印がいただけるほか、写経もできます。
般若心経の全てではなく、きれいな色の散華(さんげ・花びらの形の紙)に20文字のみを書くプチ写経だったと思います。
初心者にもやさしいです。
食堂の2階は宝物館となっています。
宝物館の中では、たくさんの仏像がみられます。
薬師如来坐像・日光菩薩・月光菩薩・十二神将
五大明王など、小さめの仏像がガラスケースの中に入っておられます。
三つの堂 大講堂
大講堂も国指定重要文化財です。
大講堂はお経を講じたり、行事を行うお堂です。
内陣は瓦敷きの土間になっていて、比叡山延暦寺の根本中堂と同じタイプです。これは、天台宗独自の様式なのだそうです。
内陣には、釈迦三尊像が祀られています。
中央に釈迦如来坐像、右に文殊菩薩立像、左に普賢菩薩立像
3躯ともヒノキの一木造りで、平安時代後期の作です。
釈迦如来の額にある白毫(びゃくごう・長い毛を巻いたほくろみたいなもの)が大きな水晶がはめ込まれています。
脇侍の文殊菩薩・普賢菩薩共に、甲冑の菩薩スタイルではなく
素肌に袈裟を纏った如来スタイルの立像です。
なので、文殊菩薩の乗り物の獅子、普賢菩薩の乗り物の象は
蓮華座の下で静かに伏せしてます。
静かで薄暗い堂内に、下からライトアップされ、フワッと浮かび上がった金色の釈迦三尊は本当に素晴らしかったです。
寺務の方の言葉少ない厳しめのアテンドにより緊張しまくっていたので、記憶は半分くらいしか残っていませんが、
仏像のディティールがどうだとか、そういうことではなく
その厳かな空間に感動した記憶があります。
事前予約で、堂内に入れていただけるのはとても良いシステムだと思いました。
三つの堂 常行堂
常行堂も国指定重要文化財です。
常行堂とは常行三昧(ひたすら阿弥陀仏の名を唱えながら本尊を回る修行)をするための道場です。
お堂の中央に瑠璃壇という壇があり、その上に丈六の阿弥陀如来坐像がおわします。
この周りを念仏を唱えながらひたすら回るのだとアテンドしてくださった方が教えてくれました。
常行堂のご本尊阿弥陀如来坐像はヒノキの寄木造りで、平安時代後期の作です。
螺髪(らほつ・頭のつぶつぶ)が青く、放射状に光の射した放射光背(ほうしゃこうはい・仏像の後ろの飾り板)が特徴的な仏様だなと思いました。
この阿弥陀如来坐像は、圓教寺の近くにある弥勒寺のご本尊弥勒菩薩坐像と共に、1本の木から作られているのだそうです。
お顔のパーツが中央によっている特徴や、青い螺髪もお揃いで、兄弟の様な仏像なのです。
大講堂・常行堂の堂内拝観
私が訪れた平成28年(2016年)3月の時点では、3日前までに電話予約をすると、
大講堂・常行堂の中に入って間近で貴重な仏像を拝観することができました。
寺務の方に案内していただくのですが、とっても緊張しましたがそれはもう最高でした!!
現在は、予約にて堂内が拝観できるという案内は見当たりません。
堂内を拝観したい方は、直接お寺に問い合わせてみてください。
連休や祝日など参拝者の多い日は、予約をしていない方々の多くの目にふれるので、寺務の方はあまり良い気持ちではない というようなことをおっしゃっていました。
奥之院 開山堂
毎年3月6日・3月10日・4月10日
「性空上人像(しょうくうしょうにんぞう)」御開帳
圓教寺開山の性空上人座像は秘仏で一年に3度御開帳されます。
近年のX線調査で座像の頭部に瑠璃壺が納められており、その中に遺骨が納められていることが明らかになりました。
開山堂は圓教寺を開かれた性空上人をまつるお堂です。
開山堂の軒下の四隅には左甚五郎の作と伝えられる
とってもキュートな力士が軒を支えています!
西北隅の一匹は、その重さに耐えかねて逃げ出したと言う有名な伝説があるそうです。
摩尼殿
毎年1月18日 ご本尊「六臂如意輪観音像」御開帳(修正会・鬼追い会式)
毎年1月18日 「四天王像」御開帳(修正会・鬼追い会式)
摩尼殿(まにでん)のマニとは梵語の「如意」のことです。
この堂の創建、お寺の創建ににまつわるお話で、
天人が桜樹を礼拝するのを見て、性空上人が弟子の安鎮に命じて、根のあるままの生木に如意輪観音像を刻まれました。そしてその観音像を圓教寺の本尊としてお祀りすることになりました。
すると、このお堂は桜の木のある場所に造ることになるので、
岩山の中腹に京都の清水寺のような舞台造りの建物となったのだそうです。
西国三十三所の御朱印はこの摩尼殿の堂内の授与所にていただけます。
(結構並びました)
内陣はお堂に厨子が造り付けられており、厨子は5間に分かれています。
中央にご本尊の「如意輪観音菩薩坐像」
向かって左から「広目天」「増長天」「多聞天」「持国天」と四天王が配されています。
ご本尊の如意輪観音菩薩坐像は昭和8年の作でとても新しいものでした。
左右に配された四天王立像は、大講堂の釈迦三尊像の周囲に安置されていたもので、お寺の創建当時の平安時代の作なのだそうです。
摩尼殿再建の際に大講堂から摩尼殿にお引越ししてきたみたいです。
徒歩orバス?
圓教寺の境内はとても広く、ロープウェイ山上駅を降りてらか、メインの拝観エリアの摩尼殿や三つの堂まで徒歩で30分程かかります。
そのため、ロープウェイ山上駅を降りてすぐの拝観受付(志納所)付近から摩尼殿の手前までバスが出ています。(1時間に3本)
バスの料金は1000円です。(拝観料500円を含む)
健脚な方は徒歩のルートをお勧めします。
険しい道ではないので、景色や途中途中にある仏像を眺めながら歩いていると、いつの間にか摩尼殿に着きます。
右ルート?左ルート?
バスには乗らず、徒歩でお堂を目指すと決めたら、
拝観受付を終えると道が右と左に分かれています。
おすすめルートは右ルートです。
仁王門を通るルートです。
道がなだらかで、景色を楽しめるルートになっています。
左ルートはバスが行くルートで少し前までは観光馬車でも運んでくれたそうですが、
その名の通り、馬車道でアップダウンが激しく(こんな道、よくバスで行けるな・・・)と思うようなヶ所があります。
帰り道は左ルートを通てみても良いかもしれません。
書写山ロープウェイ
圓教寺へはロープウェイを利用して行きます。
直接圓教寺へは行けません。
乗車時間は3分50秒、全長781m、高低差211m
あっという間に山上駅に着きます。
◇カーナビご利用時の注意◇
「圓教寺(または円教寺)」で検索することができません。
「書写山ロープウェイ(tel.079-266-2006)」で検索して下さい。
ロープウェイ書写山麓駅に無料駐車場(自家用車・観光バス用)があります。
ここに駐車して、圓教寺へ向かうことになります。
ロープウェイは始発の8:30から
1時間に4本、15分毎に出ています。
毎時00・15・30・45・分発車
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映画やドラマのロケ地
三つの堂など美しいお堂と広い境内は、近年、映画やドラマのロケ地となっています。
ファンの方がロケ地を目靴旅をするのでも人気のようです。
■『ラストサムライ』 2003年(平成15年)公開のハリウッド映画
■『武蔵』(2003年〈平成15年〉)NHK大河ドラマ
■『軍師官兵衛』(2014年 〈平成26年〉)NHK大河ドラマ
アクセスについて
■公共交通機関で行く場合
JR・山陽鉄道「姫路」駅から
姫路バス「書写ロープウェイ行」で終点下車(約30分)
■自家用車で行く場合
山陽自動車道
⇒「山陽姫路西インター」から東に約10分
姫路バイパス
⇒「中地ランプ」から北西に約15分
◇カーナビご利用時の注意◇
「圓教寺(または円教寺)」で検索することができません。
かならず「書写山ロープウェイ(tel.079-266-2006)」で検索して下さい。
■駐車場
ロープウェイ書写山麓駅に無料駐車場(自家用車・観光バス用)があります。
自家用車約270台収容
■拝観所要時間
圓教寺は境内がとても広く、見どころのお堂もたくさんあるのでたっぷりと3時間ほど所要時間をとっておくと良いと思います。
メインの拝観場所は「摩尼殿」「三つの堂(大講堂・食堂・常行堂)」「奥之院(開山堂)」です。
・ロープウェイ山上駅から摩尼殿まで徒歩20~30分
・摩尼殿から三つの堂まで徒歩6分
・三つの堂から奥之院まで徒歩2分
■駐車場の住所
兵庫県姫路市書写1199−2
■霊場
西国三十三所 第二十七番札所
播磨西国三十三箇所 第一番札所
播州薬師霊場 第十六番札所
神仏霊場会 兵庫十番札所
■拝観時間
冬季 8:30~17:00
春季~秋季 8:30~18:00
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