日光東照宮の歴史と彫刻と見どころ

もくじ
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  1. 日光東照宮の御朱印とオリジナル御朱印帳
  2. 日光東照宮の歴史
  3. 五重塔
  4. 東照宮 五重塔心柱特別公開
  5. 表門
  6. 三神庫(さんじんこ)
  7. 神厩舎 三猿(しんきゅうしゃ さんざる)
  8. 御水舎(おみずや)
  9. 国宝 陽明門(ようめいもん)
  10. 国宝 回廊
  11. 国宝 唐門(からもん)
  12. 国宝 御本社
  13. 国宝 眠り猫
  14. 奥宮
  15. アクセスと駐車場について

日光東照宮の御朱印とオリジナル御朱印帳

日光東照宮の御朱印やオリジナル御朱印帳、おすすめの拝観ルートなどはこちらの記事をご覧ください。

日光東照宮の御朱印とオリジナル御朱印帳

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日光東照宮の歴史

日光東照宮は、徳川家の政治権力や繁栄を象徴するものとして建てられました。
そして、徳川家康が遺言で自らを日光に神として祀ることを望んだので、日光東照宮の神様は、徳川家康 神号「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」となっています。

日光東照宮は、全国にある東照宮の総本社です。
日光東照宮の歴史は古く、少なくとも平安時代の末期、源頼朝による日光造営までさかのぼると言われています。

徳川家はなぜこの日光の場所に、徳川家の権力の象徴を造営しようとしたのでしょうか?
それは、日光が江戸城の真北に位置するからだそうです。

北にあることがなぜ重要なのでしょうか???
少しややこしい理屈があるようですが、
簡単に言うと⇒北極星(真北)の位置に東照大権現(家康)を祀ることによって、宇宙レベルの神になってもらって江戸城を守ってもらおうという事だそうです。

1616年(元和2年)4月17日に徳川家康が駿河で亡くなりました。
その翌年の4月には東照宮の社殿が完成し、日光東照宮に東照大権現(家康)が祀られtました。
その後、1636年(寛永13ねん)に、家康の21神忌に向けて「官営の大造替」が始められました。
現在見られる荘厳できらびやかな社殿になったのはこの時だそうです。

1869年(明治元年)の神仏分離令により、日光は神社の東照宮・二荒山神社、寺院の輪王寺の二社一寺の形式に分けられました。

五重塔

東照宮は神社ですが、五重塔があります。
元々は神社とお寺がひとつになっている「神仏習合」の状態でしたが、明治時代の「神仏分離令」により輪王寺と東照宮と二荒山神社にわけられました。

その際、五重塔は神社である東照宮の持ち物となったそうです。

内部には、五智如来が安置されています。
慶安3年(1650)若狭の国(福井県)小浜藩主酒井忠勝公によって奉納されました。その後1815年に焼失し、現在のものは、焼失から4年後の1818年に再建されたものです。

軒下には、十二支の干支が彫刻されていて、すべてが極彩色に彩られていてとても美しいです。日本一華麗な五重塔なのだそうです。

五智如来(ごちにょらい)とは、密教で5つの知恵を意味する如来です。代表的なもので、京都の東寺の五重塔の中にも五智如来が安置されています。

東照宮 五重塔
東照宮 五重塔 彫刻

東照宮 五重塔心柱特別公開

五重塔の心柱(しんばしら)が特別公開されていました。
料金は300円でA4サイズのファイルが付いています。

東照宮の五重塔の中心を貫く心柱は、数少ない懸垂式(けんすいしき)という様式で、上から吊り下げられているかたちで、礎石(そせき)地面から約10センチ浮いています。
これは、古くなって自身の重みで塔身が縮んだ際にも、心柱が五重塔の屋根を突き抜けてしまわないように、江戸時代に考え出された工法なのだとか。

この、吊り下げられた心柱の工法は地震にも強い構造で、東京スカイツリーの免震機能にも応用されているのだそうです。

さらに、この五重塔が建っている日光山の地は標高645メートルで、スカイツリーの高さと近い位置にあるのだそうです。

ということで、ノベルティのファイルにも東京スカイツリーが五重塔と一緒にデザインされています。

東照宮 五重塔心柱特別公開
東照宮 五重塔心柱特別公開 ノベルティクリアファイル
東照宮 五重塔 見どころ

表門

表門は、東照宮の最初の門です。
左右に仁王が安置されていることから仁王門とも呼ばれています。
反対側には左右に獅子が安置されています。

この表門だけで、なんと82体の彫刻が施されているのだそうです。

東照宮 表門の裏側

三神庫(さんじんこ)

上神庫(かみじんこ)・中神庫(なかじんこ)・下神庫(しもじんこ)の3つの蔵を総称して三神庫と言います。

この中には春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められています。

上神庫の屋根下には、ひときわ目を引くゾウの彫刻が施されています。
このゾウは狩野探幽が下絵をした「想像の象」というものなのだそうです。

一説には、御宝蔵(ごほうぞう)にゾウを施すという当時の職人さんの粋なダジャレなのだというお話もあるそうです。

上神庫 象の彫刻UP
東照宮 上神庫 象の彫刻
東照宮 三神庫

神厩舎 三猿(しんきゅうしゃ さんざる)

神厩舎は、ご神馬をつないでおく厩(うまや)です。

昔から猿は馬の守り神とされていたことから、猿の彫刻がされているそうです。江戸時代までは生きた猿だったそうです。
上部には猿の彫刻が8面あり、人の一生が猿であらわされています。

この猿の彫刻は2017年、65年ぶりに本格的な塗りなおしをされたそうです。

中でも「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が有名です。
左から5番目の一段上がっている場面では、猿が独り立ちしたことを表しているのだとか。
彫刻は、正面から側面へと続いています。これは、人生の曲がり角を示しているのだという説があるのだそうです。

東照宮 三猿 彫刻
東照宮 神厩舎

御水舎(おみずや)

お水やは、神様にお参りする前に、手を洗い、口をすすぎ、心身を清める為の建物です。
水盤は、九州佐賀藩主鍋島勝茂公が1618年に奉納したものです。
覆屋は3メートルと4.5メートルの両妻唐破風造り(屋根のカーブしている部分のこと)で、12本の御影石の柱によって支えられています。

柱の白と屋根の黒、彫刻の金と青色がとても美しい建物です。

東照宮 御水舎

国宝 陽明門(ようめいもん)

江戸文化の粋を集めて造られた、日本を代表する最も美しい門の一つです。
一日中眺めていても飽きないので「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれています。

約40年振りに大修復され、2017年(平成29年)に約4年ぶりに一般公開されました。

故事逸話や子供の遊び、聖人賢人などの彫刻がほどこされています。
陽明門の彫刻の数は508体といわれていて、24万枚の金箔が使用されているのだそうです。この金箔の多さは金閣寺よりも多いのだとか。(金閣寺の金箔は20万枚といわれているそうです。)

陽明門の彫刻の見どころは人物です。
人物を描いた彫刻は42体あり、全部で156人のひとがいるそうです。
中段の欄干には子供の彫刻が施されています。
これは、子供が遊んでいる様子などで平和の象徴の意味があるのだそうです。

陽明門の柱、「間除けの逆柱」も見どころです。
陽明門の柱は12本あり、そのすべてにグリ紋という紋様が施されているのですが、陽明門の背面(北側)の西から2本目の柱だけ、柱が一本逆さまになっています。
これは、わざと未完成にしているのだそうです。
完成してしまうと、その後は崩壊が始まってしまうからという意味だそうです。

門の上部には白く美しい龍の彫刻が睨みをきかせています。八方睨みの龍だそうです。

東照宮 陽明門
東照宮 陽明門 天井の龍
東照宮 鳥居からの陽明門

国宝 回廊

陽明門の左右から延びている建物で、外壁にとても豪華で美しい彫刻が施されています。
国内最大級の花鳥の彫刻が透かし彫りで彫られています。

陽明門に見とれながら、陽明門をくぐってしまうと、この回廊を見落としてしまいます。

東照宮 国宝 回廊の彫刻

国宝 唐門(からもん)

陽明門に向かい合うように建っている門で、奥には御本社があります。
全体が胡粉(こふん)で白く塗られていて、全体の色使いは白、黒、金のみで他の建物に比べて質素な色遣いになっています。
ですが、細部の彫刻が繊細で華やかさがありその優雅さは陽明門をしのいでいます。

唐門の彫刻には、「許由と巣父(きょゆうとそうほ)」や「舜帝朝見の儀(しゅんていちょうけんのぎ)」など細かい彫刻がほどこされているのだそうですが、拝観時間は門は開かれていて、近くでみるとはできないので細部を確認するのは少し難しいです。

東照宮 国宝 唐門から望む陽明門 拝殿入り口より

国宝 御本社

奥から本殿・石の間・拝殿の3つの間で構成されています。東照宮の最も重要なところです。例祭をはじめ、年中の祭典がこの場所で行われます。また拝殿左右には、「将軍着座の間」・「法親王着座の間」があります。

東照宮の拝殿では、輪王寺とは違い拝観者に向けた説明などは行われていないようです。拝観者は拝殿の中を比較的自由に見学できます。
拝殿の中にも、パンフレットなどを取り扱っている授与所があります。

拝殿に上がる際に、階段を数段のぼるのですが、この階段が金属製になっていて寒い時期にはとても冷たいです。
御本社を拝観する際は、靴を脱ぎ、スリッパなしで廊下を進みます。(スリッパ等は個人の為には用意されていません。)
この時点で足は完全に冷え切ってしまっているのですが、最後にキンキンに冷えた階段があるのでとてもツライです。
寒い時期に行く場合は、折りたためるスリッパを持参することをお勧めします。

国宝 眠り猫

奥宮に通じる坂下門前の回廊潜門の上部にある彫刻で、左甚五郎の作と伝えられています。
牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、うたたねをしているところから「日光」に因んで彫られたとも言われているのだそうです。

この眠り猫は、三猿の彫刻と並んで日光東照宮で大変人気のある彫刻です。
とてもかわいいお守りやおみくじなど、眠り猫グッズが多く授与されています。

東照宮 眠り猫
東照宮 奥宮への入口

奥宮

拝殿・鋳抜門(いぬきもん)・御宝塔からなる御祭神のお墓所です。

奥宮までの道のりはやや険しいです。
長い石畳を進んでいくと最後に少し急な階段があります。
ここは、バリアフリーではないので配達員のお兄さんもお茶を背負ってこの急な階段を登っていました。

奥宮では、『東照宮奥宮』と書かれた御朱印がいただけます。
(書置きでの授与でした。)
いただける場所は、拝殿左手前の授与所です。
この授与所には眠り猫のおみくじなどが置かれています。

東照宮 奥宮への道
東照宮 奥宮への階段
東照宮 奥宮

アクセスと駐車場について

【公共交通機関でのアクセス】

■東部日光駅より バスで約10分
2Bバス乗り場『世界遺産めぐり』バス
⇒『勝道上人像前』下車(三仏堂に近い)
⇒『表参道』下車(日光山輪王寺・東照宮正面参道)

■JR日光駅より バスで約10分
1Bバス乗り場『世界遺産めぐり』バス
⇒『勝道上人像前』下車(三仏堂に近い)
⇒『表参道』下車(日光山輪王寺・東照宮正面参道)

東部日光駅よりアクセス 『世界遺産めぐり』バス

 

日光 世界遺産めぐり バス

【駐車場】

日光東照宮には駐車場があります。

「東照宮大宮駐車場」
■収容台数 普通車200台
■料金 1日600円(普通車)
■時間 4月~10月 8:00~17:00 11月~3月 9:00~16:00
※連休などは大変混雑するとの事です

【日光観光駐車場まとめ】

①『東照宮大駐車場』
■収容台数 普通車200台
■料金 1日600円(普通車)
東照宮大駐車場GoogleMAP ②『日光山輪王寺第二駐車場』
■収容台数 普通車100台
■料金 1日500円(普通車)
日光山輪王寺第二駐車場GoogleMAP ③『二荒山神社駐車場』
■収容台数 普通車50台
■料金 1日500円(普通車)
二荒山大駐車場GoogleMAP ④『日光市営駐車場 西参道第1駐車場』
■収容台数 普通車73台
■料金 1回510円(普通車)
日光市営駐車場 西参道第1駐車場GoogleMAP ⑤『日光市営駐車場 西参道第2・第3駐車場』
■収容台数 普通車140台
■料金 1回510円(普通車)
日光市営駐車場 西参道第2・第3駐車場GoogleMAP

 

日光東照宮
栃木県日光市山内2301
拝観時間
4月~10月 8:00~17:00(閉門)
11月~3月 8:00~16:00(閉門)
※受付は閉門の30分前まで
■料金
【日光東照宮単独拝観券】
大人 1300円
小中学生 450円
【東照宮拝観券+宝物館入館券】
大人 2100円
小中学生 770円
【宝物館入館券】
大人 1000円
小中学生 400円
【美術館入館料】
大人 800円
高校生 600円
小中学生 400円
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2018年2月16日 by gogogosyuinnagither

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