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御朱印
鎌倉五山の第一位である建長寺でいただいた御朱印は
ご本尊の『南無地蔵尊』です。
建長寺では全部で9種類の御朱印がいただけるようです。
御朱印料(値段)は1つ300円です。
御朱印がいただける場所は、総門入ってすぐの左手の授与所です。
①「南無地蔵尊」
②「おびんずる尊者」
③「南無大師遍照金剛」
④「南無釈迦牟尼佛」
⑤「半僧坊大権現」
⑥「千手観音」 鎌倉三十三観音霊場 第二十八番
⑦「心平寺地蔵尊」 鎌倉二十四地蔵 第九番
⑧「済田地蔵尊」 鎌倉二十四地蔵 第十番
⑨「勝上嶽地蔵」 鎌倉二十四地蔵 第十一番
オリジナル御朱印帳
建長寺のオリジナル御朱印帳はピンクとブルーの2色です。
御朱印帳の料金(値段)は1冊1200円です。
西外門(天下門)に掲げられている扁額
『天下禅林』が金字で書かれています。
建長寺の歴史
建長寺の正式名称は、巨福山(こふくさん)建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)といいます。
鎌倉五山の第一位で、臨済宗建長寺派の大本山です。
建長寺は鎌倉幕府5代執権北条時頼によって創建された禅宗寺院です。
熱心な仏教信者であり禅宗に深く帰依していた北条時頼は、南宋(なんそう)の僧侶、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を開山(創始者)として迎え、建長寺を開きました。
蘭渓道隆は、中国宋時代の純粋で厳しい禅をそのまま導入し、建長寺を天下の禅林として多くの僧を集めました。
最盛期には千人を超える修行僧を指導したと伝わります。
このエピソードが建長寺の入り口である西外門(天下門)に掲げられている扁額の文字、『天下禅林』の意味ですね。
建長寺の境内が広がる谷は、その昔「地獄ヵ谷」と呼ばれる処刑場だったそうです。
そこに、ご本尊を地蔵菩薩とする伽羅陀山心平寺という寺が建っていました。建長寺のご本尊はこの心平寺の地蔵菩薩に由来すると言われています。
処刑場に地蔵菩薩。処刑された罪人の行く先の六道での救済を願って、お地蔵様がお傍におられたのでしょうか。
「けんちん汁」は建長寺が発祥!
お寺のパンフレットにも載っていますが、「けんちん汁」は「建長汁」と書き、その発祥は建長寺で振舞われた精進料理に由来するのだとか。
三門
江戸時代(1775年)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
上楼(2階部分)に五百羅漢などが安置されて入れ、この三門を通ると心が清浄になるという祈りが込められています。
この三門を建てる際に、このお寺で育てられた古狸がその恩返しに、僧侶の姿に化けて三門建立を手伝い大活躍したという伝説があり、別名「狸の三門」と呼ばれています。
山門の柱の陰にびんずるさんがおられました。
びんずるさんのからだの、自分の痛いところと同じところををなでなでするやつです。
びんずるさんていつももっと怖いお顔なのに、こちらのびんずるさんはけっこうシュッとしてらっしゃる。
国宝 鐘楼
建長7年(1255年)に物部重光によって鋳造されたもので、創建当初から残る貴重な梵鐘です。
日本で最も古い梵鐘で、国宝に指定されています。
仏殿
建長寺のご本尊死蔵菩が安置され、法要を行うお堂です。
禅宗のお寺のご本尊は釈迦如来が一般的ですが、建長寺の歴史で紹介したようにもともとこの地にあったお寺のご本尊の地蔵菩薩に由来し、建長寺のご本尊は地蔵菩薩となっています。
地蔵菩薩坐像
室町時代の作で、国指定の重要文化財に指定されています。
像高240cmと大きなお地蔵様、光背がお堂の天井に届きそうです。
仏殿の至る所にフクロウ!
仏殿の階段脇や、軒下にかわいらしいフクロウさんがいます。
なんでこんなところに?と思いましたが、調べてみると・・・
答えは、ハト除けでした。
仏殿にハトが住み着いて困っていたので、ハトの天敵のフクロウを置いたそうです。
本物そっくりなフクロウさんがいると、ハトは怖くて寄ってれないのですね。
法堂(はっとう)
法堂とは、住職が仏様に代わって説法するためのお堂です。本来、仏像をお祀りすることはないそうですが、建長寺の法堂には千手観音菩薩坐像がお祀りされています。
法堂の天井には大きな雲竜図が描かれています。
禅宗のお寺の法堂と言えば天井の雲竜図が見どころですね。
こちらの雲竜図は平成15年の建長寺創建750年記念事業の際に寄進されたもので、小泉淳作氏によって描かれました。
こちらの龍の爪の数は5本ですね。
天皇家とゆかりのあるお寺ということでしょうか。
*豆知識*
天上に描かれた龍の爪でお寺とかかわりのあった背景をうかがう。
5本の爪 天皇とのかかわりがあったことを示す。
4本の爪 貴族とのかかわりがあったことを示す。
3本の爪 将軍とのかかわりがあったことを示すのだとか。
方丈
「竜王殿」とも呼ばれ、京都の般舟三昧院から移築したものです。
中央に橋のかかった池がある美しい庭園は、夢窓疎石の作といわれています。
方丈の西側に広がる、白砂の敷き詰められたお庭には絢爛豪華な唐門(勅使門)があります。
勅使門とは、天皇やそのお遣いの方が来た時にしか開かない門です。
なるほど、それで法堂の天井の龍の爪が5つなわけですね。
アクセスについて
■公共交通機関でのアクセス
JR北鎌倉駅から 徒歩20分
JR鎌倉駅から 徒歩30分
鎌倉駅からバスで「建長寺」下車すぐ
■自家用車でのアクセス
建長寺には有料の駐車場があります。
収容台数 30台
営業時間 8:30~16:30
料金 1時間毎600円
■霊場
鎌倉三十三観音霊場 第二十八番番札所
鎌倉二十四地蔵尊霊場 第九番・第十番・第十一番札所
■拝観時間
8:30~16:30
■入山料
大人(高校生以上)500円
小人(小中学生) 200円