*もくじをタップするとジャンプします。
御朱印
日本三大大仏の一つ岐阜大仏のある正法寺でいただいた御朱印は「釈迦如来」の1種類でした。
御朱印料(値段)は1つ300円です。
御朱印をいただける場所は、大仏殿の拝観受付(正面左側)です。
私が訪れた際は、書き手の方が不在だったので書置きの授与となりました。
岐阜大仏(正法寺)では、オリジナル御朱印帳の授与はないようです。
正法寺の歴史
日本三大大仏の岐阜大仏のおわす岐阜県岐阜市にある正法寺は、京都の宇治にある黄檗山萬福寺の末寺で、黄檗宗という宗派のお寺です。
黄檗宗の特徴として本堂は中国のお寺の様式が多く見られます。
正法寺は、今から300年以上前の江戸時代(1638年)に広音和尚によって開かれました。
その54年後、1692年に黄檗宗に改宗され、千保和尚によって建物が整えられました。
正法寺が開かれてから約150年後の1791年頃、第十一代惟中和尚が歴代の大地震や飢餓の災害の祈願に大釈迦如来像の建立を決意しました。
惟中和尚の決意から38年後、意中和尚の志を受け継いだ第十二代肯宗和尚の手により大釈迦如来像(岐阜大仏)が完成しました。
日本三大大仏 岐阜大仏
日本三大大仏とは、日本にある大仏の中から代表的な3尊を選んだものだそうです。そのうちの2尊は、奈良の東大寺にある「奈良の大仏」と鎌倉の高徳院にある「鎌倉大仏」です。そして、残る1尊は富山の大佛寺にある「高岡大仏」とも岐阜の正法寺にある「岐阜大仏」ともいわれているそうです。
岐阜大仏の建立は、江戸時代の大飢饉や歴代の大地震などの災害の祈願に、第十一代惟中和尚が大釈迦如来像を決意し、大仏に使用する経本(釈迦の教えが書かれた本)を集め始めたことにはじまります。しかし、大仏を造り始めて約24年後(1815年)に建立半ばにして惟中和尚はこの世を去りました。第十二代肯宗和尚がその意思を引き継ぎ、38年の歳月をかけて完成したと伝わります。
岐阜大仏の大きさは、像高 13.63メートルです。
奈良の大仏が像高 約14.7メートルなので、奈良の大仏と同じくらい大きい大仏様なのです。
写真で見ていると、体に対して小顔な感じがスマートな印象で
とても奈良の大仏級に大きいとは思いませんでした。
大仏殿に入ると、「このお堂の中によく入ったな!」と思うサイズ感です。
お堂の中、いっぱいいっぱいに大仏様が納まっておられます。
光背(仏像の後ろにある板)も大仏様も、大きく前かがみになっていて、
真正面に座ると、小さな私を目を合わせてくださるように優しくかがんでくれているようです。
思っていたより大きい!と実感していただけると思うので、岐阜大仏は是非会いに行ってほしい仏像です。
岐阜大仏の見どころ
岐阜大仏は、乾漆仏(かんしつぶつ)としては日本一の大きさを誇る大仏です。
乾漆仏とは、木芯に麻布や和紙を漆で貼り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたものを盛って形作る方法です。
岐阜大仏は、周囲1.8メートルのイチョウを真木とし、骨組みを木材で組み、竹材を編んで仏像の形を造っています。
この竹材の上に粘土をぬり、惟中和尚の集めた経典(一切経、阿弥陀経、法華経、観音経など)を貼り付けて漆を塗り、最後に金箔を貼って仕上げられています。
大仏を造るのに使われた竹や粘土、貼り重ねた美濃和紙に書かれた経典などはすべて岐阜の伝統工芸品からできているそうです。
その製法から熱名を「籠大仏(かごだいぶつ)」とも呼ばれています。
岐阜大仏のお腹の中には、胎内仏として薬師如来像が安置されています。
貼り重ねられた経典が見える部分があるのだそうですが、私は見つけられませんでした。
この大仏様は、とーっても長い耳たぶが特徴的です。耳の長さはなんと2.12メートルもあるのだとか。あご先より長い耳たぶなんて珍しいです。
岐阜大仏の手のポーズ(定印じょういん)は、
右手が、中指と親指で輪を作る説法印(せっぽういん)という定印を結んでいます。お釈迦様が私たちにありがたいお話をしてくださっているというポーズです。
これは、阿弥陀如来像によくみられる定印なのですが、岐阜大仏は釈迦如来像です。
釈迦如来像で説法印を結んでいる珍しい仏像です。
正法寺の境内の見どころ
正法寺の境内には3つのお堂があります。
一つは岐阜大仏の安置された大仏殿、もう一つはこのお寺で最も古い仏像を安置する地蔵堂、そして鳥居のある運授殿です。
広くはない境内ですが、美しく整えられたお庭や珍しい中国様式の大仏殿など見どころがたくさんあります。
大仏殿
大仏殿は、黄檗宗らしく中国の様式が多くみられるお堂です。
梵鐘の形の窓がとても特徴的です。
大仏殿は通常拝観ができ、拝観受付はお堂向かって左の入口です。
大仏殿の内部には、大仏様を取り囲むように左右の壁に約108尊の羅漢像が並んでいます。
拝観入口入ってすぐの場所には賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)もおられます。賓頭盧さんといえば、多くがお堂の中に入れてもらえず雨ざらしになってものすごい形相になってしまっていますが、こちらの賓頭盧さんはお堂に入れてもらえていました。でも、お顔は怖いけど。。。
地蔵堂
正法寺の中で一番古い仏像である地蔵菩薩立像が安置されているお堂です。
地蔵菩薩立像は、鎌倉時代の作と伝わります。
古文書によると、戦火で寺を失った時にこのお地蔵様の首が金華山の南側の麓にある水田の中から現れたのだそうです。
お地蔵様の首は、仏師の手により現在のお姿に再現されたと伝わっています。
再現後の状態がとてもよく、顔などには金箔も残っています。
こちらのお地蔵様は、身につけられている衣に重厚感があり、お顔も凛々しく力強い印象を受けました。
地蔵堂の扉は、格子状になっていて地蔵菩薩立像は随時拝観可能です。
拝観料は無料です。
運授殿
お寺の中に鳥居があります。
こちらは神社なのでしょうか?
運授殿についての詳細はわかりませんでしたが、「運を授ける」というとってもご利益のありそうな建物なので、しっかりお参りしました。
建物の軒の天井にはいろいろな動物の絵が描かれていてとても素敵でした。十二支かな?と思いましたが、十二支の仲間ではないねこちゃんなんかも描かれていました。
こちらの鳥居、以前は6基ほどずらりと並んでいたようです。
Googleストリートビューで岐阜大仏を上から拝める!
岐阜大仏といえば、GoogleのCMに登場していましたね。
なんとGoogleストリートビューでは、大仏殿の普段は登れない階段を登って、岐阜大仏を上から拝むことができます!
Googleストリートビューを駆使して大仏殿の中を歩き回っていたら、
なんと!岐阜大仏の足元へも行けました!
そして、美濃和紙に書かれた経典が張り付けられている部分も見つけることができました。
⇒ Googleストリートビューで岐阜大仏の足元へ ⇒ Googleストリートビューで経典が貼られているのがわかる部分へ
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
JR岐阜駅からも名鉄岐阜駅からも、所要時間や料金に差はありません。
名古屋駅からのアクセスの場合は、所要時間が短く料金も安いJRで行くことをお勧めします。
■JR岐阜駅からバス
11・12・13番乗り場からN系統(長良橋方面)及び市内ループ左回りバス乗車。
「岐阜公園・歴史博物館前」下車 南に徒歩5分
■名鉄岐阜駅からバス
4番乗り場からN系統(長良橋方面)及び市内ループ左回りバス乗車。
「岐阜公園・歴史博物館前」下車 南に徒歩5分
料金:片道210円
運行間隔:約5分毎
所要時間:約15分
【駐車場】
岐阜大仏(正法寺)には駐車場があります。
収容台数:約8台
料金:無料
【今回の旅のルート】
『岐阜大仏(正法寺)』⇒『美江寺観音』⇒『乙津寺』⇒モレラ岐阜にて昼食⇒『横蔵寺』⇒『華厳時』⇒と廻りました。
(マイカーで廻っています)
*岐阜大仏の前に関市の五郎丸のポーズをする仏像で話題の『関善光寺』も行けたかなと思いました。
事前予約拝観も多い中、今回は通常拝観可能な岐阜のお寺を廻っています。
Copyright secured by Digiprove © 2018