寂光院の御朱印と仏像と見どころ

もくじ
  1. 御朱印
  2. 寂光院の歴史
  3. 寂光院の見どころ
  4. 旧ご本尊 地蔵菩薩立像
  5. 寂光院の紅葉
  6. アクセスについて
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御朱印

京都の大原にある寂光院では、御朱印帳にいただいたもの1種類と金色紙の御朱印と御詠歌をいただきました。
御朱印料(値段)は、御朱印帳に書いていいただくものは300円、金色紙のもは1つ500円です。

①『地蔵尊』
②『大原門跡御所』 金色紙書置き(平成27年のもの)
③御詠歌 金色紙書置き

②の金色紙に書かれる文字は毎年変わっているようです。金色紙は限定御朱印ではなく、毎年文字は変わりますが常に授与されているようです。

 

大原 寂光院 御朱印
大原 寂光院 御朱印 金色紙
大原 寂光院 御詠歌

寂光院の歴史

寂光院(じゃっこういん)は京都の大原にある天台宗の寺院です。
聖徳太子が創建したと伝わるとても古く歴史のあるお寺です。
平清盛の娘である建礼門院徳子が出家後に余生を過ごした寺院で、「平家物語」ゆかりのお寺としても知られています。

そんな歴史のある寂光院ですが、2000年(平成12年)5月9日の放火により、由緒ある本堂をはじめ、ご本尊の地蔵菩薩立像をなどが焼失してしまいました。

寂光院の創建について、確かなことはわかっていないのだとか。
一説によると、聖徳太子が父である用明天皇の菩提を弔うために、太子の乳母であった玉照姫(たまてるひめ)を初代住職にして建立したと伝わります。

また、江戸時代の資料によると、平安時代末期に大原に隠棲し大原声明を完成させた融通念仏の祖である良忍が開いたという説もあります。

平清盛の娘である建礼門院徳子は、壇ノ浦の戦いで平家一族が滅亡した後も生き残り、尼となって寂光院で余生を送りました。

寂光院や三千院のある大原は、当時は念仏修行の地であり貴人の隠棲の地であったそうです。
徳子も平家一門と高倉・安徳両帝の冥福をひたすら祈っていたのだとか。

鎌倉時代の初め(1186年)、後白河法皇が尼となった徳子を尋ねて寂光院を訪れました。この故事は「平家物語」の「大原御幸(おおはらごこう)」の段で語られています。この段は、平家物語のテーマである「諸行無常」を象徴する話としてたいへん多くの人に愛読されました。

2000年(平成12年)5月9日の放火により、ご本尊の地蔵菩薩立像や本堂にあった徳子と阿波内侍の張り子像(建礼門院の手紙や写経を使用して作ったものと伝わる)などが焼けてしまいました。

現在の本堂は2005年(平成17年)6月に再建されたものです。
本堂内には、新たに造られたご本尊の地蔵菩薩立像や徳子と阿波内侍がお祀りされています。

寂光院

寂光院の見どころ

道の両脇に大原温泉のお宿がある細い道を進んでいくと、右手に小さな門があります。
門を入ると拝観受付があり、御朱印も拝観受付でいただけます。

拝観受付をすますと、紅葉のトンネルになった風情のある石段を登ります。階段を登った先にまたまた小さな山門があり、この山門の先からがメインの拝観エリアとなります。

山門を入ると正面に本堂があります。
焼失前の本堂は、安土桃山時代に淀殿の命で再建されたもので、その時代の特徴的な建築様式の建物として大変貴重なものだったそうです。
現在の本堂は、2005年(平成17年)6月に再建されたもので、焼け残った本堂を調査し5年の歳月をかけて再現したものだそうです。

本堂内には、新たに造られたご本尊の地蔵菩薩立像や徳子と阿波内侍がお祀りされています。
新たに造られたご本尊も、3年半の歳月をかけ焼け残った旧ご本尊を忠実に再現したものなのだそうです。

山門を入って左手には、「諸行無常の鐘楼」があります。

寂光院 山門

旧ご本尊 地蔵菩薩立像

旧ご本尊の地蔵菩薩立像は国の重要文化財に指定されています。
鎌倉時代(1229年)の作で、像高256.4cmのとても大きな仏像です。
特徴的なのは、お像の内部に3000体以上の小さな地蔵菩薩像や、多くの納入品が納められていたことです。

本体の地蔵菩薩立像は焼損してしまいましたが、納入品は無事だったそうで、現在も「木造地蔵菩薩立像(焼損)」という名で、像内納入品と共に、引き続き国の重要文化財に指定されています。

 修復作業は美術院国宝修理所(京都市)で約半年かけて乾燥させた後、かびなどを防ぐ処理をして、炭化した現状のまま特殊樹脂で全体を補強した。修復費用は約3600万円で、国と寂光院が折半する。
文化庁は昨年4月、異例とも言える「焼損」の注記を付けて、同立像の重文指定を継続した。

現在は、境内の奥にある収蔵庫に安置されていて拝観はできませんが、過去には特別公開がされていたようです。
(2008年と2008年の4月~5月頃)

寂光院の紅葉

寂光院のある京都の大原は「日本の紅葉の名所100選」に選ばれている紅葉の名所です。

紅葉のトンネルが美しい参道の石段や、本堂や諸行無常の鐘楼の周辺で美しい紅葉がみられます。

寂光院(大原)の紅葉の見ごろは、例年11月中旬~12月上旬です。
11月中旬に色づきはじめ、11月下旬に最盛期となります。12月上旬には紅葉の絨毯がみられるかもしれません。

寂光院 書院

アクセスについて

寂光院は同じ大原エリアにある三千院からは少し離れています。
ですが、寂光院の最寄りのバス停は三千院と同じ「大原」です。

三千院から寂光院までは1.8km、徒歩約30分です。
来迎院勝林院からは徒歩約40分かかります。

三千院から寂光院までのルート

 

寂光院の境内をGoogleストリートビューで散策できます!

寂光院をGoogleストリートビューで散策

 

【公共交通機関でのアクセス】

■JR京都駅からバス
⇒C3乗り場 17系統「大原行き」に乗り「大原」下車、徒歩約20分

【駐車場】

寂光院には駐車場はありません。近隣の民間駐車場(有料)を利用することになります。
道中にいくつも小さな民間駐車場はありますが、「寂光院」目の前にあるこちらが一番近くて便利です。
注意!道幅が狭く木々も道路に飛び出しているので、けっこうハードな道です。
手前の駐車場に止めて歩いて行くのも1つの手段です。

私は、大原温泉に宿泊したので宿に駐車して寂光院を参詣しました。

清香山寂光院
京都市左京区大原草生町676
■霊場
神仏霊場巡拝の道 京都25番札所
拝観時間
3月~11月 9:00~17:00
12月 9:00~16:30
1月1日~3日 10:00~16:00
1月4日~2月 9:00~16:30
■拝観料(志納)
大人 600円

【今回の旅のルート】

『三千院』⇒ランチ「芹生」⇒『来迎院』『実光院』『勝林院』『寂光院』⇒大原温泉泊⇒『鞍馬寺』⇒『貴船神社』⇒ランチ川床料理「べにや」(マイカーで廻っています)

 

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2017年11月27日 by gogogosyuinnagither

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