仁和寺の御朱印と仏像の見どころ

もくじ
  1.  御朱印
  2. 仁和寺の歴史
  3. 霊宝館 仏像その他
  4. 特別公開 金堂・経蔵
  5. 金堂
  6. 経蔵
  7. 仁王門(重要文化財)
  8. 中門
  9. 名勝 御室桜
  10. 五重塔(重要文化財)
  11. 仁和寺御殿
  12. 水掛不動尊
  13. 成就山
  14. アクセスについて
*もくじをタップするとジャンプします。

 御朱印

こちらのお寺では2種の御朱印をいただきました。
他にも、水掛不動尊など全部で5種類くらいの御朱印があるようです。
御朱印料(値段)は300円です。

①『旧御室御所』
②御詠歌『わけのぼる 花の嵐の 梢より 御室の山に 月ぞかがやく』
③『本尊阿弥陀如来』
④『本尊阿弥陀如来』 神仏霊場巡拝の道 京都十二番札所
⑤『水掛不動尊』 近畿三十六不動尊霊場 第十四番札所
⑥『勢至菩薩』 京都十三仏霊場 第九番札所
⑦御詠歌 京都十三仏霊場 第九番札所
⑧『御室弘法大師』 真言宗十八本山 第六番札所
⑨御詠歌 真言宗十八本山 第六番札所
⑩和歌 光孝天皇
⑪和歌 宇多天皇
⑫『薬師如来』 毎月8日限定

 

仁和寺の御朱印1 『本尊阿弥陀如来』
仁和寺の御朱印2 『旧御室御所』

仁和寺の歴史

仁和寺は平安時代(西暦888年仁和4年)に宇多天皇(第59代)によって建てられた皇室ゆかりの寺院です。

 

仁和寺 仁王門(重要文化財)

霊宝館 仏像その他

霊宝館は年に2回春と秋の期間のみ特別公開しています。
会館時期:春季4月1日~5月第4日曜まで 秋季10月1日~11月23日まで
霊宝館ではたくさんの宝物が見られます。

阿弥陀三尊(国宝)
平安時代の作で仁和寺創建当時から1000年以上の間大切にされてきた仁和寺のご本尊です。
脇侍に勢至菩薩と観音菩薩の阿弥陀三尊です。一般的な阿弥陀三尊(国宝)の配置と違い向かって左手に観音菩薩、向かって右手に勢至菩薩となっているそうです。
阿弥陀如来
この世をあまねく照らす光の仏
ふっくらとしたやわらかで親しみのあるお顔をされています。眉と鼻の金箔が剥げてなんだかマロみたいな感じです。
THE平安といった感じの阿弥陀様です。光背の中心部分に宝塔のようなものがあるのがちょっと変わってるなと思いました。化仏や飛天はいなくて、宝塔でした。
観音菩薩(左)
救いを求める声をきくと目の前に現れるという慈悲深い仏様です。
勢至菩薩(右)
智慧の光ですべてを照らし出し人を迷いの道から救ってくださる仏様です。

愛染明王(重文)
入口入ってすぐに目に飛び込んでくるのがこちらの愛染明王様です。
赤い体に六本の腕、頭に獅子をのせ怒りの表情でおわす仏様です。手に持っている物はそれぞれあらゆるものから救ってくれることを表すのだそう。
煩悩を断ち切り仏の道に導く仏様です。
大きなお像なので迫力があり入口を守ってる感がありました。平安時代のお像とのことですが、GWの紫外線たっぷりの日光に照らされていてとっても不安になりました。もう少し入口からずらしてほしい。。。

その他、空海が書き写し唐から持ち帰ったという経典(国宝)や、11世紀の中国で描かれた珍しい孔雀明王像(国宝)など、仏像や巻物や掛け軸など様々な種類のものが展示されています。お寺によくある仏像ばかりの霊宝館というよりは、巻物などの紙類がおおいので博物館チックだなと思いました。

霊宝館ですべてが見られるわけではないですが、仁和寺には国宝が83点重要文化財が500点あまりあるそうです。
なぜこんなにも宝物が残っているのかというと、
その昔、仁和寺の境内はもっともっと広大な広さで100あまりの院があったそうです。応仁の乱のとき双ヶ岡の麓にある真光院という院に宝物を避難させたことで戦火を免れたのだとか。

特別公開 金堂・経蔵

こちらの特別公開は期間が定まっているわけではないのですが、GWなどの時期に特別公開しているようです。今回私は知らずに行ってたまたま特別拝観していたというラッキーなタイミングでした。以前GWに訪れたときは公開していなかったです。
一定の人数が集まるとボランティアの方が解説してくれるスタイルでした。

金堂


この金堂は京都御所の紫宸殿を移築したものです。紫宸殿とは御所の中心にある大切な建物です。
屋根の下に重なった木々にも金の装飾がされています。金堂のいたるところにある金の装飾には菊の御紋が確認できます。
本堂内部の仏像の配置は、中心に本尊の阿弥陀三尊、左右に四天王 その両脇に如来、さらに両脇に梵天・帝釈天???(遠くて暗くて判別できず・・・)と左右対称に美しく仏像が並んでおります。
本堂内部の見どころは仏像もさることながら、背景の壁画と柱です。
背景の壁のことを板壁といいます。極楽浄土の絵がきらびやかな金色と極彩色で描かれています。たくさんの仏や天女たちが描かれた仏画です。
仏像が背景に溶け込んでなんだか極楽浄土感がすごかったです。もとは霊宝館の阿弥陀三尊(国宝)がおわしたのでしょう。やはり仏像はお堂でみるのがいいですね!本当にきれいでした。
天井から吊り下げられた天蓋も美しかったです。

経蔵

お経を収めてあるおみくじの巨大バージョンみたいの(輪蔵)を回すとその中に収めてあるお経を全部読んだことにしてくれるという例のあれです。清凉寺の経蔵では実際に回すことができましたが、こちらのものは壁にも輪蔵にも触れてはいけません。
壁面には美しい色彩を残した壁画があり、羅漢や観音様が描かれているようでした。
正面には須弥壇があり釈迦三尊がおわしました。
輪蔵、壁画、釈迦三尊とも手が届くほどの距離でみられるのがうれしいポイントです!
ちなみに今回の特別公開の情報は朝日新聞のHPに情報があったようです。

金堂 瓦の端に亀に乗った中国風のおじさんを発見 菊の御紋も確認できます。

仁王門(重要文化財)

お寺に入る前まずこちらの仁王門に驚かされます。
堂々とした風格とその存在感は圧巻です。平安時代の趣を感じます。
仁王門にはその名の通り左右に仁王がおわします。とっても迫力のある表情でお寺を守っておられます。

中門

仁王門をまっすぐ進むと中門があります。この中門にも左右に仏像があります。
右 東方天 戦いを司る仏像
左 西方店 戦いを司る・遥か遠くまで見渡す眼を持つとされる

仁王門ー中門ー本堂を一直線に結ぶ道を『浄心の道』と呼ぶのだそうです。

名勝 御室桜

中門を抜けると左手に有名な『御室桜』があります。江戸時代からこの地にあるそうで250本あるのだとか。
目線の高さ程の背の低い桜です。満開の時にはどんな景色になるのでしょうか。遅咲きの桜だそうです。

五重塔(重要文化財)

江戸時代に建てられた塔だそうです。その特徴は、下から上まで重なった屋根の間隔がほぼ均等で差がほとんどないことだとか。
この塔の基礎は石の上に柱が乗っかているだけで、地中には埋まってないのだそうです。それぞれの柱が互いに支えあって建っている『お互い様』なんですって。
内部は拝観できないのですが、内部には大日如来、その他如来が安置され柱には極彩色の模様が描かれています。
真言宗の五重塔の内部の一般的なものをイメージすれば良いかと思います。

仁和寺御殿

『勅使門』『南庭』『白書院』『黒書院』『霊明殿』『宸殿』などが拝観できます。
仁和寺の御朱印2の画像が『南庭』です。
勅使門
皇室ゆかりの寺院にある門で、天皇の使いが通るときだけ開きます。
透かし彫りなどの彫刻がされています。門の上部にははねを広げた鳳凰も彫刻されています。
南庭
平安時代の佇まいで一面に白砂が敷き詰められたシンプルなお庭です。お庭を眺めゆっくりする観光客がたくさんいて、京都のお寺らしい雰囲気がします。
白書院
ヒノキの白木で造られたことからその名がついたそうです。3つのお部屋があります。中には迫力のある筆遣いの大きな松が描かれた襖絵があります。
黒書院
かつては全体が漆で塗られていたいたことから名づけられたそうです。
南庭とは対照的に、五重塔を借景に池があり緑もたくさんあって四季折々の豊かな景色が見られるお庭となっています。
霊明殿
御殿の一番奥にあります。薬師如来がおわしますが秘仏の為、御前立に手を合わせます。この秘仏の薬師如来は900年前の作で白檀で作られた25cm程の小さな仏様だそうです。
お堂を飾るきらびやかな水引にも注目です。
宸殿
儀式や式典などに使われる場所です。
部屋の中は京の景色が描かれた華やかな襖絵で彩られています。3部屋からなる宸殿ですが、2部屋は普通の高さなのですが、1部屋は一段高くなっています。『上段の間』といって住職が座られたお部屋です。
飛濤亭
江戸時代に作られたお茶室です。内部を見ることはできません。御殿を移動中にお庭の奥に見えます。
この飛濤亭の入り口は、尊い人がお茶室に入るときに頭を下げることなく入れるよう高さが高くなっているのだそうです。
確かに普通のお茶室の入り口ってノームや妖精さんのサイズですもんね。

水掛不動尊

鐘楼のさらに奥、境内の片隅にひっそりと小さな水掛不動尊がおわします。
小さなお不動さんが乗っている苔むした石は『菅公腰掛け石』といいます。
その昔、菅原道真が太宰府に送られることを天皇に物申そうとこの石に腰を掛けて天皇を待ち続けたのだとか。
とっても長い柄杓で深い水の底からお水をすくってお不動さんにかけてお願い事をします。私はお寺のこおいった体験型アトラクションの様なお参り方法が大好きですので、境内は隅々まで散策します。

仁和寺 水掛不動尊

成就山

仁和寺の裏手にあり、こちらで八十八か所お山巡りができます。
江戸時代に、誰でも四国八十八か所霊場をお参りできるようにと、四国八十八の砂をこの地に持ってきたのだそうです。
私はこの成就山には行っていません。

 

この後、仁王門の前のお蕎麦屋さんで昼食ととりまし。

アクセスについて

仁王門の真ん前にバス停がありアクセスしやすいお寺です。
私は、1度目はバスで二度目(今回の旅)はマイカーで訪れました。
とても広いお寺なので、拝観時間はたっぷりとっておくとよいですよ!
オフィシャルのHPには境内ルートマップが掲載されていますので、参考に拝観されると効率よく拝観できます。

【公共交通機関でのアクセス】
■市バス 26番
⇒『御室仁和寺』下車すぐ
■JRバス 高雄・京北線
⇒『御室仁和寺』下車すぐ
■嵐電 北野線
⇒『御室仁和寺駅』下車、徒歩約3分

【駐車場】
駐車場があります。
収容台数 100台
駐車料金 500円

真言宗御室派 総本山 仁和寺
京都市右京区御室大内33
霊場
神仏霊場巡拝の道 京都十二番
京都十三仏霊場 第九番札所
近畿三十六不動尊霊場第十四番
真言宗十八本山 第六番札所
拝観時間
3月~11月
9:00~16:30
12月~2月
9:00~16:00
■御殿拝観料
大人 500円
伽藍特別入山(桜開花時期のみ)
大人 500円
【霊宝館】
■特別公開期間
春季:4月1日~5月第4日曜日
秋季:10月1日~11月23日
■拝観受付時間
9:00~16:30
■入館料
大人 500円

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2017年5月22日 by gogogosyuinnagither

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