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御朱印
東福寺でいただいた御朱印は『大佛賓殿』の1種類でした。
御朱印料(値段)は300円です。
方丈拝観受付の入り口でいただけます。通常時は御朱印帳に書いてくださるのですが、私の訪れたGW(繁忙期)は書置きのみでした。
繁忙期でない場合は手書きの御朱印がいただけるようです、御朱印料(値段)500円です。
東福寺には塔頭(お寺の中にあるお寺や院)がたくさんあるので、他にも御朱印がいただけます。
①東福寺 方丈庭園 『大佛賓殿』
②毘沙門堂勝林寺 『毘沙門天』他数種類、限定御朱印も多い
③同聚院 『十万不動』
④一華院 『白衣観音』
⑤霊雲院 『文殊菩薩』
⑥龍吟庵 『正法眼蔵』
⑦退耕庵 『玉章地蔵』
⑧盛光院 『岩上観音』
⑨芬陀院 『一條桃花御殿』
⑩天得院 『千手観音』
⑪東光寺 『文殊菩薩』
⑫即宗院 『月輪殿』
⑬明暗寺 『大弁財天』
⑭明暗寺 『吹禅』
⑮正覚庵 『威徳堂』
⑯最勝金剛院 『九條兼實公』
東福寺の歴史
東福寺は、紅葉がとても美しい京都のお寺の中でも最も美しい紅葉のお寺のひとつと言われ、とても人気のお寺です。
もともとこの地には、藤原氏の氏寺「法性寺」の巨大な伽藍がありました。
鎌倉時代初期、この地に、摂政の九条道家が、祖父である兼実の菩提寺として高さ約15mの釈迦像を安置する大寺院を発願したのが「東福寺」の始まりです。
後に、京都五山のひとつに加えられました。
京都五山第4位でありながら、最大級の寺域を誇り「東福寺の伽藍面」と称されるほど大きく、デザイン的にも優れた建築物が多いお寺です。
奈良の最も大きな寺院である「東大寺」、また奈良で最も盛大を極めた「興福寺」になぞらえ、「東」と「福」の字を取って『東福寺』と名づけられま。
東福寺の創建はその大伽藍の為、19年(1236年~1255年まで)という長い年月をかけて完成しました。
東福寺の境内には、山門、本堂、方丈などからなる主要伽藍(メインエリア)と中心に25の塔頭寺院(お寺の中にあるお寺や院)があります。
三門(国宝)
知恩院や南禅寺の三門と並ぶ禅宗の立派な門です。この旅では東福寺に行く予定ではなかったのですが、前日の仁和寺にて東福寺三門が特別公開されているとの情報をゲットしたので予定を変更してまいりました。
東福寺の三門は2つの屋根の二層の造りになっています。室町時代に建てられたもので日本で最も古い禅宗の三門です。
三門とは、悟りを開く為の3つの関門を意味するのだそうです。なので、禅宗の山門は『山門』ではなく『三門』なのです。
大きな三門は柱の間が5間あり、中央に3つの扉があります。この3つの扉というのも3つの関門を意味しているそうです。悟りを開く境地への入り口です。
東福寺の三門の四隅には、屋根を支える柱があります。この柱を『太閤柱』というそうです。
安土桃山時代は地震が多発した時代でもあったそうで、三門が地震で崩れてしまわないようにと秀吉の命によって設けられた柱だそうです。
その当時からとても大切にされていたことがうかがえますね。
国宝 三門 特別公開
■公開時間:10:00~16:00(受付終了)
■拝観料:大人 600円/小中学生 300円
*15名以上の団体は1割引
三門に登って門の2階部分を拝観できます。相変わらずとっても急な階段を這いつくばって登ります。
山門内部では、係りの方が一定数の人が集まると説明をしてくださるスタイルでした。
三門内部は、中心に華やかな冠をかぶった宝冠釈迦如来、その両脇に右に善財童子、左に月蓋長者、そしてまわりえを取り囲むようにずらりと十六羅漢の像がならんでいます。
柱や天井も美しい模様が描かれています。かつては鮮やかな極彩色だったのでしょう。
通常、釈迦如来の頭は螺髪(つぶつぶのヘアスタイル)ですが、禅宗の三門の上におられる釈迦如来は宝冠をかぶっておられます。珍しいお姿です。
まわりを取り囲む十六羅漢は、釈迦の下での厳しい修行の末に悟りを開いたお弟子さんたちです。個性あふれる表情に注目です。
お釈迦様の向かって右におられる善財童子(ぜんざいどうじ)は、童子が生まれる時にお金?財宝?も一緒に産まれたんですって、
向かって左におられる月蓋長者(がっかいちょうじゃ)は、成金的なかんじ?でどちらのお話もうろ覚えですが心や物質からの解脱の象徴とのことでした。
善財童子様は阿部文殊院の渡海文殊のようなところでしか出会ったことがなかったので、お釈迦様と一緒におられる善財童子は少し大人びて見えました。
善財童子様がいろいろな旅をして心の解脱を得る物語、一度読んでみたいです。
天井の壁画 迦陵頻伽(かりょうびんが)
天井にも柱や壁と同様にかつては鮮やかな極彩色であったきらびやかな絵が描かれています。
生きているうちにその姿をみられると極楽浄土へいけるという、上半身が天女みたいな下半身が鳥の極楽浄土に住む美しい鳴き声の生き物が描かれています。私はこの目で確認したので極楽浄土へ行け・・・・・・・。
通天橋
まるで山の中に来たかのような美しい新緑の中に端がかかっています。
立派なカメラを首から下げた方がたくさんおられました。つまりそうゆうことです。
特に紅葉の時期は見事な景色になります。
絵になる写真がたくさん撮れます。
こちらのお寺も紅葉が美しいことで有名です。この新緑が真っ赤に染まると思うと、また秋に訪れたいです。
方丈 八相の庭他
こちらもまた有名な美しいお庭です。私は仏像ばかりに興味が集中しておりますので、お庭や襖絵の説明は言葉が乏しくて恥ずかしいです。
国指定 名勝 東福寺本坊庭園
作庭家重森三玲が「究極のモダン」を追及して、昭和十四年(1939年)に完成された斬新な枯山水は一番の見どころです。
苔と石で市松模様を表したモダンなデザインのお庭などが有名です。
八相の庭とは四庭に配されたものたちが『八相成道』をあらわしているのです。とパンフレットに書いてあります。多くの方がこのお庭の縁側でゆっくりとおにわを眺めていらっしゃいました。
本堂 大涅槃図御開帳
(猫のいる大涅槃図)
大きな涅槃図がかかげられていて、そのに猫ちゃんが描かれています。
この大涅槃図も特別公開中でないとみることはできません。私は見られませんでした。
天井には龍の絵が描かれています。
御開帳日 毎年3月14日15日16日
全体的に禅宗のお寺という感じの広いお寺でした。
座禅会も行われているようです。
六波羅門
境内の隅に六波羅門という小さな門があります。こちらの門は鎌倉幕府が京都に置いた六波羅探題から移築した門だそうです。
勅使門
天皇の遣いの人が通る時だけ開かれる門です。門跡寺院にある門ですが、東福寺にはその勅使門があります。
現在は大きな儀式の際に開けられるとのことです。
六波羅門と勅使門は東福寺が朝廷とのかかわりがあったことを示す歴史的に興味深い門です。
アクセスについて
【公共交通機関でのアクセス】
■JR奈良線・京阪本線
⇒『東福寺駅』下車、南東へ徒歩10分
■市バス202・207・208系統
⇒『東福寺』バス停下車すぐ
【駐車場】
参拝者専用駐車場があります。
収容台数 30台
駐車料金 参拝者無料
※紅葉の期間10月20日頃~12月10日頃まで駐車場は閉鎖されます。
■拝観時間
4月~10月末まで 9:00~16:30
11月~12月初旬まで 8:30~16:30
12月初旬~3月末 9:00~16:00
※受付は閉門の30分前まで
■拝観料
通天橋・開山堂 400円
東福寺本坊庭園 400円
【今回の旅のルート】
『法金剛院』⇒『仁和寺』⇒『神護寺』⇒『錦天満宮』⇒『青蓮院門跡』⇒京都泊⇒『毘沙門堂門跡』⇒『東福寺塔頭同聚院』⇒『東福寺』⇒『東福寺塔頭毘沙門堂勝林寺』⇒『萬福寺』のコースです。(マイカーで廻っています)